(株)長谷工コーポレーションは9日、奈良県明日香村の竹チップをマンション建設現場で再利用する取り組みを開始したことを発表した。
福岡大学工学部の佐藤研一教授と共同開発した「竹チップを使った建設汚泥の固化処理技術」によって、竹林整備で伐採した竹を再利用するもの。大阪市内のマンション建設現場で約5tを汚泥の固化材に採用し、CO2の排出量を約2.6t削減した。同技術は、竹の生長過程で吸収したCO2を地中に固定、伐採後の竹の有効利用といったメリットがある。
同グループは、2017年9月に奈良県明日香村と「官民連携に関する包括協定」を締結して地域支援を行なってきた。今回の取り組みもその一環で、放置竹林による竹害問題の解決に寄与する。
今後も同グループの気候変動対応方針「HASEKO ZERO-Emission」に基づき、建設現場における脱炭素化を推進していく。