
日中建築住宅産業協議会は15日、明治記念館(東京都港区)で通常総会と設立40周年の記念講演会を開いた。
通常総会では、2024年度の事業・会計報告、25年度の事業計画・予算が承認された。また改選期に当たり役員改選が行なわれ、新理事の互選により芳井敬一氏(大和ハウス工業(株)代表取締役会長)が会長に再任した。
25年度の事業計画では、中国建設科技集団股份有限公司からの協力要請を受け、中国中央政府が目指す「高品質住宅」の普及を目指して会員企業の中国での事業展開をサポート。関連する覚書を締結する計画だという。また、コロナ禍が明け両国の往来が緩和されたことで、科技集団や中国不動産協会の支援を得て人・情報・事業に関する交流を発展させていく。
総会後に行なわれた記念講演では、中国工学院院子、中国建設科技集団主席科学家、中国建設設計研究員名誉院長・総建築師で、大阪・関西万博では中国館の設計チームのトップを務めた崔 愷氏が「自然に学び、心のうちから創造せよ」をテーマに講演。さらに、建築家で東京大学特別教授・名誉教授の隈 研吾氏が「自然に帰る」と題して講演した。
その後に行なわれた懇親会の冒頭で、会長に再任した芳井氏が挨拶。「40周年の記念事業として、中国中央政府の方針である高品質住宅の普及に関する覚書を交わす予定だ。この事業には、当協議会の会員企業の参加も要請されており、会員企業の事業拡大に寄与できるものと期待している。当協議会では、日中関係がさらに発展していくよう努めていく」などと語った。