不動産ニュース / 開発・分譲

2025/7/29

総合地所・東急不他、天王洲のマンション販売で連携

「ブランズシティ品川ルネ キャナル」完成予想モデル
「ブランズシティ品川テラス」完成予想モデル

 総合地所(株)、東急不動産(株)、(株)よみうりランド、(株)長谷工コーポレーションは29日、分譲マンション「ブランズシティ品川ルネ キャナル」(東京都港区、総戸数233戸、以下「ルネキャナル」)および「ブランズシティ品川テラス」(同、総戸数216戸、以下「テラス」)のマンションギャラリーを報道陣に公開した。同じ「天王洲アイル」駅最寄りのベイエリア立地で、物件特性が似通っていることから、マンションギャラリーを共用するほか、ファサードデザインイメージを近づけるなど開発から販売面まで連携していく。

 「ルネキャナル」は、東京モノレール「天王洲アイル」駅徒歩6分、JR「品川」駅港南口徒歩14分に立地。報知新聞の本社跡地(約4,100平方メートル)に建設する、鉄筋コンクリート造地上19階建てのマンション。竣工は、2026年10月下旬予定。
 「テラス」は、東京モノレール「天王洲アイル」駅徒歩6分、「品川」駅港南口徒歩13分に立地。東京海洋大学のグラウンド跡地(約4,000平方メートル)を東急不動産が借り上げ、75年間転貸する定期転借地権付きマンション。建物は鉄筋コンクリート造地上14階建て。竣工は、26年11月予定。両物件とも施工は長谷工コーポレーションで、ZEH-M Oriented仕様。「ルネキャナル」はABINC認定、「テラス」は低炭素建築物認定をそれぞれ取得している。

 両物件は、首都高速羽田線・東京モノレールの軌道を挟んでほぼ対面。「ルネキャナル」の開発が進む中で「テラス」の事業化が決まったことから、東急不動産が「ルネキャナル」の事業者に「テラス」の共同開発を打診した。

 「ルネキャナル」は南向き・西向きの2棟構成で、南向き住戸はキャナルビューとなる。板状型マンションながら、タワーマンションと同等の充実した共用施設が特長。ワークラウンジやマロニエスタジオ、多目的ラウンジ、ランドリー、カフェ、ゲストルーム2室(うち1室はパーティルーム付き)などを用意する。住戸は、1LDK+S~4LDK、専有面積約56~80平方メートル。可動収納ユニット「ウゴクロ」を約1割の住戸に設置。無勾配排水工法をキッチンに採用し、将来のリフォーム制約をなくしている。
 「テラス」は、東京海洋大学キャンバスの緑を借景とする。ワークラウンジやテラスなどを設置。定借分譲を生かし、専有面積70平方メートル台の住戸を過半、3LDKを75%とし、ファミリー層に訴求する。住戸は25タイプ、2LDK~4LDK、専有面積約61~80平方メートル。キッチンをLDの中央に据えたプランや、洗面室からバルコニーの動線を短くしたプランなどを用意した。
 両物件とも、基本性能はほぼ共通。二重床二重天井、天井高2,500mm。ディスポーザー、食洗機、LD床暖房(「テラス」は寝室も)、ミストサウナ、フィオレストーンキッチン・洗面所天板、バルコニー二重サッシ(「ルネキャナル」のみ)。宅配ロッカーは、冷蔵冷凍対応。

 「ルネキャナル」は、25年1月にモデルルームをオープンし、これまでの反響は6,500件、モデル来場者数は970組。3月より販売を開始し、132戸を供給してほぼ全戸が契約済み。現在先着順で販売中の4戸は、1億1,290万~1億3,390万円。坪単価は660万円。購入者の4割がDINKS、その他は3・4人のファミリー。港区在住者が2割、中央区15%、品川区10%、23区在住者が全体の85%。品川駅へ徒歩圏であること、公園や海に囲まれた周辺環境、平坦な立地などが評価されている。
 「テラス」はホームページを5月に開設し、これまでの反響は1,900件。7月21日にモデルルームを公開し、210組が来場している。9~10月に販売開始予定で、販売価格は8,000万円台~1億5,000万円台を予定している。

「ブランズシティ品川ルネ キャナル」モデルルーム
「ブランズシティ品川テラス」モデルルーム
建設地周辺。写真右側の運河奥が「ブランズシティ品川ルネ キャナル」建設地。道路を挟んで反対側奥が「ブランズシティ品川テラス」建設地

この記事の用語

ZEH

年間に消費する正味(ネット)のエネルギー量がおおむねゼロ以下となる住宅。ZEHは、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略称で、和製英語である。

続きはR.E.wordsへ

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