不動産ニュース / 開発・分譲

2025/9/2

大和ハ、相模原にインキュベーション機能持つ物流施設

「DPL相模原II」外観パース

 大和ハウス工業(株)は、インキュベーション機能を持つレンタルラボ併設のマルチテナント型物流施設「DPL相模原II」(相模原市中央区)を16日に着工する。

 同施設は、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)「相模原」ICおよび「相模原愛川」IC約5km、JR相模線「南橋本」駅徒歩約15分に立地。敷地面積3万3,567.67平方メートル。建物は、鉄骨造・鉄骨鉄筋コンクリート造地上5階建て、延床面積7万7,730.81平方メートル、耐震構造。賃貸面積は、6万1,298.20平方メートル。1区画最小約5,000平方メートルから、最大33テナントが入居できる。

 ダブルランプウェイで、1~4階の各階へアクセスが可能。トラックバースは地面と同じ高さの低床式とし、荷物の効率的な搬入出を実現する。床荷重は1平方メートル当たり最大2.0t。

 1階には、入居テナント企業の従業員が自由に利用できるラウンジ(約200平方メートル、約160席)を設置。構内のトラック待機所に近接した場所にはトラックドライバー向けの休憩室を用意するなど、働きやすい環境を整備する。

 同施設が、ロボット技術の研究・開発、実証実験、産業振興を推進する地域として国からの指定を受ける「さがみロボット産業特区」に位置することから、5階に、起業家やスタートアップ、ベンチャー企業の成長を支援するレンタルラボを併設。レンタルラボ利用者専用のラウンジ(約364平方メートル、約180席)や貸会議室4室(計約119平方メートル)、実証実験スペース(約242平方メートル)を完備。レンタルラボ利用企業間の交流やコミュニケーションを支援するとともに、入居テナント企業との相互連携を促していく。また、3施設4棟のインキュベーション施設の運営を手掛ける(株)さがみはら産業創造センター(同市緑区、代表取締役:山﨑利宏氏)との協業も図っていく。

 屋上には太陽光発電システム(1,428kW)を設置し、オンサイトPPA方式で運用。発電した電力は自家消費するとともに、余剰電力は売電することで再生可能エネルギーの普及拡大を図る。さらに、建物の省エネ性能を高めエネルギー消費量を削減することで、BELS6つ星、Nearly ZEB以上の基準の達成を目指す。

 太陽光発電システムで発電した電力を蓄電できる非常用蓄電池を設置し、BCPに対応すると同時に地域に開かれた防災拠点としても機能させる。

 竣工は2027年9月、入居開始は同年10月の予定。

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