不動産ニュース / 開発・分譲

2025/9/30

笹塚の定借マンションに反響1万5,000件/三井不レジ

「パークタワー渋谷笹塚」完成模型。北西角部分に設けたメインエントランスへは、「笹塚」駅から高架下の商店街を通ることでほとんど雨に濡れることなくアクセス可能となっている
モデルルーム

 三井不動産レジデンシャル(株)は30日、定期借地権付き分譲マンション「パークタワー渋谷笹塚」(東京都渋谷区、総戸数659戸(一般販売対象住戸643戸))のレジデンシャルサロンを報道陣に公開した。

 同物件は、京王電鉄京王線他「笹塚」駅徒歩4分に立地。総開発面積約3haに及ぶ「笹塚駅南口地区まちづくり構想」に基づく3街区の一部で、(株)中村屋の東京事業所跡地を三井不動産レジデンシャルが借り上げ、分譲マンションを開発する。なお、最も駅寄りの街区には2015年、複合施設「メルクマール京王笹塚」がオープン。物件と隣り合う街区の計画は未定となっている。
 敷地面積は8,153.83平方メートル。建物は、鉄筋コンクリート造一部鉄骨造地上28階地下1階建て、延床面積7万7,376.68平方メートル、三面接道。ZEH-M Oriented仕様。制震構造を採用。竣工は、27年12月下旬の予定。

 1・2階には商業施設や物販店舗、子育て支援施設などが入居。2・3階には、約220平方メートルのラウンジ・アウトドアライブラリー、子供たちを遊ばせながら仕事もできるプレイ&ワークラウンジ、パーティルーム、ゲストルーム5部屋などといった多彩な共用部を設置。屋上にはスカイテラスを設ける。

 内廊下設計を採用し、高いプライバシー性を確保。また、各階には防災倉庫、宅配ボックス、ごみ置き場を設置する。住戸は3~28階で全58タイプ、間取り1LDK~4LDK、専有面積43.94~129.45平方メートル。ワイドスパン中心。リビング・ダイニングの天井高は約2,550mm、サッシ高2,125mm。ディスポーザー、食洗機、クォーツストーンキッチン・洗面所天板、キッチン収納、リビング床暖房、Low-Eガラス、エコジョーズなどが標準。27・28階はプレミアムフロア(36戸)で、天井高は約2,650mm、サッシ高は約2,225mmとなる。また、シーザーストーンキッチン・洗面所天板、天井カセット型エアコンの設置、ファーストクラス浴槽など一部の標準仕様がグレードアップ。オーダーメイドにも対応する。  

 24年5月からエントリー受付を開始し、これまでのエントリー数は約1万5,000人。同年11月にモデルルームをオープンし1,500組が来場している。25年6月に第1期販売を開始。230戸が完売し、最高倍率は12倍、平均倍率は1.8倍だった。平均坪単価は700万円。
 購入者の6割が30~40歳代で、都心への移住を考えるファミリー・プレファミリーがメイン。周辺で供給されている分譲マンションよりも2割ほど低い購入価格、駅からの近さや周辺に生活利便施設がそろう立地への評価が高かった。

 2期は25年10月11日に登録受付を開始。販売戸数は100戸程度を予定。予定販売価格は7,000万円台~3億2,000万円台、予定最多販売価格帯は1億1,000万円台。平均坪単価は第1期と同程度となる予定。

建設地。写真は南西から

この記事の用語

定期借地権

1992(平成4)年8月1日に施行された新借地借家法では、借地権を普通借地権と定期借地権に区分した。普通借地権とは、借地権の存続期間が満了した際に、地主側に土地の返還を請求するだけの正当事由が存在しなければ、借地人が更新を望む限り自動的に借地契約が更新されるというものである。

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