東京都不動産のれん会は29日、帝国ホテル(東京都千代田区)で66周年の記念祝賀会を開催した。国土交通副大臣の古川 康氏、財務大臣の加藤勝信氏、小野寺 五典氏、松野博一氏、萩生田 光一氏、井上信治氏、松島 みどり氏、長島昭久氏、松本洋平氏、藤川政人氏、石井浩郎氏ら国会議員も多数出席したほか、小池 百合子東京都知事の代理で中村倫治副知事や、国土交通審議官の塩見英之氏ら国土交通省幹部、不動産業界団体トップ、大手不動産流通会社や老舗不動産会社など会員の経営者・役員など170人以上が集まり盛会となった。
冒頭、同会統括の品田守敏氏が挨拶。同氏は「当会は昭和35年、株式会社として正式にスタートしたが、その源流は昭和25年、創設の立役者となる藤川不動産(株)の社内に『不動産取引法立法促進連盟』を立ち上げ、活動を開始したことにある。終戦後、無法状態だった不動産業界の健全化を目指し、国に要望を続け昭和27年、議員立法によって宅地建物取引業法を制定・施行することができた。我々の先輩はその中心的な役割を担っていた」などと、同会の歴史を紹介。「戦後すぐは地に落ちていた不動産業界の信用だったが、先輩たちは日本の不動産業界で初めてテレビ番組のスポンサーになるなど、信用回復の努力を続けてきた。その甲斐あって、昭和40年代には大きく信用を回復するに至った」(品田氏)と、先達の功績についても語った。
そして、近年の同会について品田氏は「日の出の勢いのように拡大を続けている。会員が毎年増加し続けているし、会員の質の高さも誇れるものだ。力量のある会員が揃っていることで、会員同士での取引も活発化している。このいい流れをさらに加速させながら、会の基盤を強固にし、100周年を目指していきたい」などと述べた。