
阪急電鉄(株)と阪急阪神不動産(株)は30日、「(仮称)東阪急ビル建替計画」(大阪市北区)の新築工事に10月より着手すると発表した。
同事業は、阪急各線「大阪梅田」駅より徒歩4分に立地する、1966年竣工の「東阪急ビルディング」を建て替えるもの。既存建物は2024年6月から解体し、25年9月に解体を終了していた。
新たな建物は、鉄骨造地上10階地下1階建て。高さ51m、延床面積約1万3,800平方メートル。1階に商業施設、2~10階にオフィス、屋上にテラスを設ける。高い環境性能を備えたオフィスビルとして、ZEB Ready 認証および DBJ Green Building 認証(プラン認証)の最高評価の5つ星を取得している。
建物の外装には木立をモチーフとしたデザインを採用。1階エントランスの天井材には木材を使用し、屋内緑化とあわせて空間全体で自然を感じられる意匠とする。2階に設けた全周バルコニーや南角のバルコニーには植栽帯を配置する。また、ワーカーのウェルビーイングの向上にも積極的に取り組み、屋上テラスに多様な植栽を導入。2階のオフィスエントランスには、オールジェンダートイレを整備するとともに、混雑や長時間利用の状況が把握できる、満・空室管理システムも導入する。
竣工は27年12月予定で、阪急阪神不動産が入居する。