不動産業に携わる女性経営者や実務経験者を中心に組織する(一社)不動産女性塾(塾長:北澤商事(株)代表取締役会長の北澤艶子氏)は9月30日、明治記念館(東京都港区)で第47回セミナーを開催。全国から80名超が参加した。
セミナーでは、同塾理事の曽根恵子氏((株)夢相続代表取締役、(一社)相続実務協会代表理事)が「相続相談を仕事にする!~相談から始める不動産業の対応と提案~」をテーマに講演。
冒頭、相続を取り巻く現状について「相続対策をしていないため家族間の争いになり、調停、裁判、絶縁といった悲惨な出来事に発展する。余分な相続税を負担することも」と話し、注意を促した。
同氏は、相続にはコーディネートする役割が必要と言及。「弁護士、税理士、司法書士や信託銀行が担当しない業務を行なうために、“相続実務士”を相続実務協会の認定資格として創設した。相続実務士は、相続コーディネート業として、優位なポジションで仕事ができる立ち位置を得ることができる」と話した。
また、相続による売り上げをつくるためには、「セミナーよりも個別相談が有益。その場で相続の話題を積極的に打ち出し、相続人から財産のすべてを教えてもらうことが必要。その上で、お客さまの相続の課題を見える化し、親族ともめないための対策、認知症対策、不動産対策などの解決策を提示しながら対応していく」ようアドバイスした。