(公財)住宅リフォーム・紛争処理支援センターは6日、「住まいのリフォームコンクール」の入賞作品を発表した。
同コンクールは住宅リフォームの普及促進・リフォーム水準向上を目的に1985年度よりスタートし、今年で42回目。今回より審査基準を改定し、また、ナレッジ賞を新設した。応募数は296件。学識者らで構成する審査委員会(委員長:神戸芸術工科大学・松村秀一学長)が審査し、上位賞7点、ナレッジ賞3点、優秀賞22点の合計32点を決定した。
国土交通大臣賞に選ばれたのは、「漆の里焼サワラの家」(長野県塩尻市)。近年増えている中山道のインバウンド客を含め、新たな人々に来てもらい、伝統的な漆器の産地としても魅力を感じてもらえるまちとして再生することが目的。断熱材や設備などに極力リサイクルの材料を使用し、耐震性や断熱性を向上、植栽による日射遮蔽等に他に、ゼロカーボン化にも積極的に取り組んだ。また、地元の大工専門学生の育成の場としても活用。再生後の建物はまち並みの景観向上にも大いに貢献している点が評価された。設計は川島宏一郎建築設計事務所、施工は(有)マツモトコンストラクションサービス。
入賞作品は、11・12日に長野県で行なわれる住生活月間中央イベントにてパネル展示されるほか、全国で開催される住宅関連のフェアやセミナーでも展示する予定。
