野村不動産(株)は28日、茶畑ソーラー合同会社とバーチャルPPA契約を締結したと発表した。
茶畑ソーラー合同会社は、JA三井リース(株)の100%子会社のJA三井エナジーソリューションズ(株)、農林中央金庫、(株)流通サービス、TEA ENERGY(株)が出資し、8月に設立した特定目的会社。バーチャルPPA契約とは、発電された電力の直接的な購入ではなく、再生可能エネルギーが持つ「環境価値」のみを金融的な取引を通じて購入すること。
茶畑ソーラー合同会社が静岡県内にて営農型太陽光発電所1.8MW(DC)を開発。抹茶の原料である碾茶を遮光するような形で太陽光発電設備を設置し、営農と発電を両立する。
野村不動産は、この発電所から創出された追加性(企業による再エネ電力の調達が新たな再エネ発電設備の建設や運転を促進すること)のある再エネ電力の環境価値をバーチャルPPA契約にて全量購入する。
買い取り額の一部は、営農委託報酬や農地賃借料として地域へ還元。営農者の所得向上と地域の農業基盤の維持・拡大につなげるとしている。
