不動産ニュース / 調査・統計データ

2025/11/18

賃貸マンション募集家賃、大阪市全体で上昇

 不動産情報サービスのアットホーム(株)は18日、「大阪市24区の募集家賃ランキング」調査結果を発表した。

 大阪市24区の2025年9月の募集家賃を23年同月と比較し、賃貸市場の変化を調査したもの。アットホームラボ(株)が調査・分析した。

 シングル向きマンション(30平方メートル以下)の平均家賃ランキングのトップは、「中央区」の7万9,530円(23年同月比14.9%上昇)。「西区」7万6,819円(同12.7%上昇)、「北区」7万6,374円(同11.1%上昇)と続いた。家賃水準が高いのは中央区・西区など大阪都心部で、平均家賃は7万円台後半。シングル向き全24区で募集家賃が上昇した。

 上昇率トップは「港区」の+19.9%(平均家賃6万5,700円)。2位は「阿倍野区」+17.7%(同6万3,824円)、3位は「西淀川区」+17.4%(同6万5,333円)、4位は「東成区」+15.7%(同6万7,303円)、5位は「大正区」+15.0%(同6万5,604円)。家賃水準が中位の北西部で上昇率が目立ち、中でも港区や大正区など湾岸エリアは万博関連需要が追い風となった。

 ファミリー向きマンション(50~70平方メートル)の平均家賃ランキングのトップは、「中央区」の20万7,855円(23年同月比13.8%上昇)。「北区」20万3,569円(同20.2%上昇)、「西区」18万7,711円(同9.7%上昇)と続いた。上位6位(中央区・北区・西区・天王寺区・浪速区・福島区)は、シングル向きと同じ顔触れ。西成区・大正区を除き22区で上昇した。

 上昇率のトップは「東淀川区」の+28.7%(平均家賃11万6,213円)だった。2位は「都島区」+24.0%(同13万2,537円)、3位は「浪速区」+23.9%(同17万4,470円)、4位は「東成区」+21.8%(同13万3,512円)、5位は+20.2%(同20万3,569円)。上昇率が高いのは、東淀川区・都島区・北区などの北部エリア。背景に、新築マンション供給や外国人居住者の増加がある。

 大阪・関西万博は閉幕したが、カジノを含む総合型リゾート(IR)建設や大阪市中心部を南北に通る新線「なにわ筋線」の開業など大型開発が控えており、地元仲介事業者からは今後の賃貸需要の活性化を期待する声が挙がっているという。

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