(株)リクルートの住まい領域の調査研究機関・SUUMOリサーチセンターは18日、2025年の「注文住宅動向・トレンド調査」の結果を発表した。1年以内に一戸建て(新築・建て替え注文住宅)を建築した人(以下、「建築者」)と、今後2年以内に一戸建ての建築を検討している人(以下、「検討者」)を対象に、インターネットでアンケート調査を実施。期間は25年7月25日~8月7日。有効回答数は建築者が1,342件、検討者が1,378件。
建築者の建築費用(土地代除く)は、全国が平均3,488万円(前年調査比73万円増)となり過去最高値に。また、3,000万円以上計が調査開始以降初めて6割を超えた。土地代は全国が平均1,948万円(同383万減)と、5年ぶりに下落。ただし、中央値は1,400万円(同100万円増)と上昇した。「新規建築」の割合は85.0%、「建て替え」の割合は14.2%。
建築者(全国)が重視した点は、「間取り・プランが良いこと」(48.0%)がトップ。「断熱性・気密性に優れていること」(38.8%)、「耐震・免震性に優れていること」(37.8%)が続いた。前年調査と比べ最も増加したのは、「設計の自由度が高いこと」(29.6%、前年調査比3.6ポイント上昇)。最も減少したのは、「アフターサービスおよび保証制度が良いこと」(25.6%、同3.6ポイント減)だった。
注文住宅建築者(全国)のZEH認知率は81.4%と、前年から微増。うち「内容まで知っている」割合は37.7%、「名前だけは知っている」割合は43.7%。ZEH認知者のうち、導入を検討した人は71.0%。実際に導入をした人は47.1%と過去最高となった。
