(株)一五不動産情報サービスは28日、2025年10月時点の「物流施設の賃貸マーケットに関する調査」結果を発表した。
東京圏の空室率は8.5%で、前期(25年7月)に比べて1.1ポイント低下と大幅に低下した。今期(8~10月)は6物件が竣工したが新規供給は17万9,000平方メートルと低水準に留まり、また新規需要は58万4,000平方メートルと堅調だったことから、空室率低下につながった。募集賃料は坪当たり4,540円(前期比1.7%下落)。募集物件において賃料の下落圧力が続いており、24年4月の4,860円から6四半期連続で下落した。
26年の新規供給は200万平方メートル強と、前年比で1割ほど減少する見通し。
関西圏の空室率は4.1%(同0.2ポイント上昇)。今期は新たに4物件が竣工し、新規供給は36万4,00平方メートルと落ち着いた水準だったが、新規需要も32万9,000平方メートルと同水準で推移したため、需給動向は均衡している。募集賃料4,590円で、前期と変わらず横ばいに。
26年の新規供給は100万平方メートルと、25年の6割ほどに落ち着く見込みで、すでにテナントが確定している物件も多く、安定した需給バランスが継続する見込み。
