旭化成ホームズ(株)は5日、「築20年以上二世帯住宅のくらしと住まい方の変遷」に関する調査の結果を発表。同社は1975年に初めて二世帯住宅を発売し、今年50周年を迎えたことを機に調査を実施した。
二世帯同居の満足度について聞いたところ、全体で約9割が「満足」(「とても満足」「満足」の合計)と回答。築年帯別の満足度は築1~9年が90%、築10年以上が87%、築20年以上が88%、築30年以上が90%と、大きな違いは見られなかった。
満足している理由について聞くと、「同居は何かと安心」が89%で最も多く、「介護時にすぐに対応できる」が87%、「経済的に有利」が70%、「教育上プラス」が69%と実利的な要因の高さが目立った。また、「親孝行できた」が84%、「親と過ごす時間ができた」が83%と情緒的価値も高いことも示された。
築20年以上の二世帯住宅については、逝去や施設入居等によって親が住まなくなったケースが6割。旧親世帯スペースの使用状況について聞くと、「子世帯が使用」が71%、「孫に継承」は16%と、合わせて87%が子・孫が継承利用しているという結果になった。賃貸住宅として活用しているケースは3%、未使用のままだという回答は8%にとどまっており、ほとんどの二世帯住宅では何らかの形で利用がなされていると考えられる。
旧親世帯スペースを子世帯が使っていると回答した回答者に、日常の使い方を聞くと、「生活全般」が52%で過半となり、寝室や趣味・在宅ワークなど居室として活用しているケースが30%に上った。
