不動産ニュース / 調査・統計データ

2025/12/19

大京、住まいのトレンドと生活価値観を調査

 (株)大京は18日、生活者の住まい観を包括的に整理した「住まいのサステナビリティ白書」を公開した。

 全国の20~60歳代の男女2,000人(性年代別に各200人ずつ)を対象に、住まいのサステナビリティに関する調査を実施。9月30日・10月1日にインターネット調査を行ない、その結果を同書にまとめた。

 住まいに関するトレンドでは、89.7%が「直近1年で春・秋が短く夏・冬が長くなった」と、日本の二季化を実感する結果に。住まい選びで考慮する災害は、「酷暑・猛暑などの極端な気温上昇」(82.3%)、「台風の大型化・激甚化」「線状降水帯による大雨・洪水」(いずれも77.8%)が上位となった。また、関心度の高いトレンドを尋ねたところ、「住む人の声を取り入れた住宅」(64.4%)がトップに。「回遊動線のある間取り(家事効率を高める設計)」(63.9%)、「省エネ住宅(GX志向型住宅、省エネ基準対応)」(59.8%)と続いた。

 生活の価値観については、90.9%が「ワークライフバランスを重視する」と回答。重視したい通勤スタイルを尋ねたところ、「職場やオフィスに近く通勤しやすい住環境」が57.7%、「在宅勤務やリモートワークに適した住環境」が42.3%。在宅派と通勤派が共存する“多様化した働き方”が定着していることがうかがえた。

 住まい選びで重視するサステナビリティは、「安全安心・快適な暮らしができる」(93.4%)がトップ。次いで、「環境に配慮されている」(62.9%)、「地域社会とつながることができる」(40.0%)の順となった。また、現在の住まいに対する満足度を4段階で評価してもらったところ、平均は70.7%に。生活に対する幸福度、充実度、満足度、豊かさについて4段階で聞くと、「生活幸福度」(69.2%)、「生活充実度」(62.1%)、「生活満足度」(60.7%)、「生活の豊かさ」(56.0%)となった。さらに、住まいの環境や機能が生活の幸福度や満足度に影響するかとの問いには、84.8%が「影響する」と回答している。

記事のキーワード 一覧

この記事の用語

ワークライフバランス

ライフスタイルやライフサイクルに応じて、仕事の責任を果たしつつ、多様な生き方が可能となる状態をいう。 仕事と私生活のバランスを確保できるように労働時間を編成する仕組みが必要で、そのような仕組みの構築をめざす政策がワークライフバランス政策である。

続きはR.E.wordsへ

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2026年1月号
地場企業の戦略を探る!
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/10/1

「海外トピックス」を更新しました。

vol.433 世界遺産都市マラッカの医療ツーリズム環境【マレーシア】」を更新しました。

医療を目的に渡航する「医療ツーリズム」。マレーシアは近年、その医療ツーリズムの拠点として成長を遂げています。今回は、歴史的街区が有名な国際観光地マラッカの病院を取材。多くの医療ツーリストを受け入れている環境について探りました。…続きは記事をご覧ください☆