(株)大京は18日、生活者の住まい観を包括的に整理した「住まいのサステナビリティ白書」を公開した。
全国の20~60歳代の男女2,000人(性年代別に各200人ずつ)を対象に、住まいのサステナビリティに関する調査を実施。9月30日・10月1日にインターネット調査を行ない、その結果を同書にまとめた。
住まいに関するトレンドでは、89.7%が「直近1年で春・秋が短く夏・冬が長くなった」と、日本の二季化を実感する結果に。住まい選びで考慮する災害は、「酷暑・猛暑などの極端な気温上昇」(82.3%)、「台風の大型化・激甚化」「線状降水帯による大雨・洪水」(いずれも77.8%)が上位となった。また、関心度の高いトレンドを尋ねたところ、「住む人の声を取り入れた住宅」(64.4%)がトップに。「回遊動線のある間取り(家事効率を高める設計)」(63.9%)、「省エネ住宅(GX志向型住宅、省エネ基準対応)」(59.8%)と続いた。
生活の価値観については、90.9%が「ワークライフバランスを重視する」と回答。重視したい通勤スタイルを尋ねたところ、「職場やオフィスに近く通勤しやすい住環境」が57.7%、「在宅勤務やリモートワークに適した住環境」が42.3%。在宅派と通勤派が共存する“多様化した働き方”が定着していることがうかがえた。
住まい選びで重視するサステナビリティは、「安全安心・快適な暮らしができる」(93.4%)がトップ。次いで、「環境に配慮されている」(62.9%)、「地域社会とつながることができる」(40.0%)の順となった。また、現在の住まいに対する満足度を4段階で評価してもらったところ、平均は70.7%に。生活に対する幸福度、充実度、満足度、豊かさについて4段階で聞くと、「生活幸福度」(69.2%)、「生活充実度」(62.1%)、「生活満足度」(60.7%)、「生活の豊かさ」(56.0%)となった。さらに、住まいの環境や機能が生活の幸福度や満足度に影響するかとの問いには、84.8%が「影響する」と回答している。
