三菱地所(株)、東京建物(株)、東光電気工事(株)、芙蓉総合リース(株)、EDGE Real Estate B.V.(EDGE社)は23日、レンダーの三井住友信託銀行(株)と共に、英国・ロンドンにおけるオフィス大規模改修事業「125 Shaftesbury Avenue」を本格始動すると発表した。
同計画は、2023年に三菱地所ロンドン社とEDGE社が取得したオフィスビル(1982年竣工)の大規模改修事業。両社が共同で基本計画・設計を推進し、行政協議や開発許認可プロセスを進めてきたが、今般、東京建物、東光電気工事、芙蓉総合リースの3社が新たに参画。今後は5社共同で事業を推進していく。総事業費は約5億5,000万ポンド(約1,045億円、1ポンド=190円換算)。
ロンドン有数の商業・劇場エリアであるSohoやCovent Gardenに近接し、「Tottenham Court Road」駅徒歩3分の立地。計画敷地は約3,590平方メートル。既存躯体の約75%を活用しつつ2層を増築し、延床面積約2万2,862平方メートル・地下1階地上11階建ての建物を、延床面積約3万3,487平方メートル・地下1階地上13階建てのオフィスビルに改修する。
地上階には、かつてつながっていた2つの通りを結ぶ貫通通路を新設。沿道にオフィスエントランス、商業区画、起業家支援のアフォーダブルオフィスを配置することで地域活性化に寄与する。
また、EDGE社と協業し、躯体活用や資材再利用、省エネ性の高いファサード更新、再生可能エネルギーの導入を進め、CO2削減を図る。これらを通じ、英国の建築物環境性能評価制度「BREEAM Outstanding」、建築物のエネルギー効果をA~Gの7段階で評価する制度「EPC A」の取得を目指す。
着工は2026年夏、竣工は28年後半の予定。
