不動産ニュース / 開発・分譲

2026/2/19

プロロジス、危険品倉庫10棟からなる物流施設を竣工

「プロロジスパーク古河7」のHAZMAT倉庫群
倉庫内部

 プロロジスは19日、HAZMAT(危険品)倉庫10棟で構成する物流施設「プロロジスパーク古河7」(茨城県古河市)を報道陣に公開した。

 HAZMAT倉庫は、化粧品やアルコール類など、法律によって危険品(hazardous material)と指定されたものを保管する施設のこと。危険品を取り扱う企業の保管に対するコンプライアンス意識の向上により、需要が高まっているものの供給が追い付いていないという。

 開発地は北利根工業団地内に立地。首都圏中央連絡自動車道(圏央道)「五霞」ICおよび同「境古河」IC約10分。同社が開発を進めるマルチパーパス型ロジスティクスパーク「プロロジス古河プロジェクト フェーズ2」のエリア内に位置する。敷地面積は2万2,560.49平方メートル、建物はすべて鉄骨造平屋建て、延床面積1万1,867.49平方メートル。なお、これにより同エリア内のHAZMAT倉庫数は計19棟となった。同プロジェクト全体では計29棟に上る。

 危険品倉庫は面積1,000平方メートル以下と定められていることから、1棟当たりの敷地面積は998.4平方メートルとして計画。可燃性のガスが充満する可能性を考え、電気コードやスイッチなどは防爆仕様に。また、保管商品から液漏れが発生してしまった際の対策として、倉庫内部は床面中央から壁面に向かって勾配が付いており、漏れた液は倉庫端の側溝を通じて四隅にたまる仕組み。漏れた液が揮発し可燃性ガスが発生した場合でも、外に排出できる設備も整えた。

 倉庫内の梁下有効高は5m、床荷重は1平方メートル当たり1.5t。泡消火設備を備え、リチウムイオンバッテリーや化粧品、アルコール類など幅広い危険品の保管に対応する。

 各倉庫の入口部分には奥行き5mの庇を設け、雨天時でも荷下ろし作業をスムーズに進められるようにした。水害対策としては、地盤を上げ前面道路に対して倉庫床レベルを60cm上げたほか、豪雨時には備え付けの止水板を取り付けることによって庫内の荷物を守ることができる。

 同じ敷地内には管理棟があり、「プロロジスパーク古河7」の入居企業が利用可能なシェアオフィスを設置。オフィス内にはデスク、チェアなどの家具が備え付けで、個人用のロッカー、Wi-Fi環境も完備。各入居企業が業務拠点として活用できるよう、1社当たり2ブースの利用を想定している。面積は68.11平方メートル。

 北側道路を挟み、マルチテナント型物流施設「プロロジスパーク古河4」が近接。同社では、HAZMAT倉庫単独での利用に加え、ドライ倉庫との一体運用にも高いニーズがあるとみて、積極的に提案を進めていくとしている。現時点で成約にまで至っているケースはないが、薬品メーカーや衛生用品を取り扱う企業などから引き合いがあるという。

 なお、同プロジェクトの「最後の1ピース」(同社代表取締役会長兼CEO・山田御酒氏)として、同エリア内で「プロロジスパーク古河8」を計画中。敷地面積は約9,000坪。「圏央道には競争物件が多く、建設コストの上昇により、マルチテナント型では競争に勝つことは難しいとみている。BTS型とすることを考えており、顧客を探している段階だ」(同氏)。

倉庫内部は床面中央から壁面に向かって勾配が付いており、漏れた液は倉庫端の側溝を通じて四隅にたまる仕組みに。揮発しても、四隅のダクトを通じ外に排出される
「プロロジス古河プロジェクト」鳥瞰

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