三菱地所ホーム(株)は25日、耐火木造4階建て共同住宅「PRISM II」(東京都豊島区、総戸数8戸)のプレス向け竣工見学会を開いた。
地元で商業ビルの賃貸業等を手掛ける近代産業(株)(東京都豊島区、代表:三村 翔氏)が、自社の社員寮として開発したもの。西武池袋線「椎名町」駅徒歩6分、東京メトロ副都心線・有楽町線「要町」駅徒歩8分の住宅密集地で建設した。敷地面積は202.68平方メートル、木造枠組壁工法4階建て、延床面積は389.12平方メートル。住戸面積・間取りは約55平方メートルの2LDKが4戸と、約23平方メートルの1Kが4戸。
中大規模建築物の木造化・木質化を推進する同社の方針と、地域貢献のために環境性能の高い建物を造りたいという施主の考えが合致し、耐火構造の木造での建築とした。国産材をふんだんに使用しており、構造材の57%、共用部木質化部分については100%国産材としている。鉄筋コンクリート造で同規模の建物を建設した場合と比較してCO2排出量は約170t削減し、炭素貯蔵量は約98tとなる。炭素貯蔵量はスギの木約200本分に相当するという。ZEH-M Orientedの認証も取得した。
令和6年度の「優良木造建築物等整備推進事業補助金」に採択されている。建築コストは坪200万円台後半。「同規模の鉄筋コンクリート建築と比べて、補助金を含めれば建築費は同等になる」(同社常務執行役員都市木造技術推進部長:越川喜直氏)。
建物は、内装や共用部で木質感を強調。アプローチや共用廊下の天井仕上げにスギ材を使用。建物の外側から内部まで木の連続性を持たせた。外構部や物件名のサインにも木材を使用し、各住戸のルームプレートには構造材として使用したツーバイシックス材の端材を活用した。専有部の床はオークの突板フローリングを採用し、遮音クッションなどを敷くことで遮音性能も高めた。
見学会で挨拶した同社代表取締役社長の細谷 惣一郎氏は「木材調達や設計の面で、三菱地所グループ内で連携できるのが強み。鉄鋼の価格が上昇する中で、木造がコスト安定性や短工期というメリットで評価されている。4階建て以上の中高層建築の木造はまだ圧倒的に少ない。ここを開拓していく」と話した。
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