不動産ニュース / ハウジング

2026/3/5

旭化成H、郊外住宅地の再生へ賃貸長屋を地域拠点に

「横浜・青葉モデル 榧日(ひび)」の外観。前面はベンチなどを置くことで地域の憩いの場としての機能を果たす

 旭化成ホームズ(株)は4日、店舗兼用賃貸住宅「横浜・青葉モデル 榧日(ひび)」(横浜市青葉区、総戸数3戸)のプレス向け見学会を開催した。郊外・駅遠エリアでの賃貸住宅供給の可能性を探るための実験住宅として運営していく。

 同物件が位置する横浜市青葉区エリアをはじめ、都市近郊の低層住宅地は近年、住民の高齢化や若い世代の流出、それに伴うコミュニティの希薄化といった「オールドニュータウン問題」が深刻化。さらに、同エリアは横浜市の敷地分割規制により1区画の面積を大きくせざるを得ない。それに伴って一次取得者が購入しづらい価格帯となっており、オールドニュータウン化に拍車をかけている。そこで同社は、賃貸住宅による地域コミュニティの形成・郊外住宅団地の再生を検証するため、コミュニティプロデュース企画を手掛ける(株)まめくらし(東京都豊島区、代表:青木 純氏)、横浜市青葉区で活動し地域コーディネートを手掛ける認定NPO法人森ノオトに協力を呼び掛け、同賃貸住宅を企画した。

 東急田園都市線他「あざみ野」駅から徒歩21分、敷地面積320.21平方メートル。建物は木造2階建ての重層長屋で、同社の高断熱・高気密木造住宅ブランド「Asu-haus(アスハウス)」で建築し、断熱等級は7を取得している。住戸はいずれも店舗スペース+3LDKで専有面積は80.35~81.22平方メートル。3戸それぞれの1階にモルタル仕上げの土間とキッチンスペースを設け、小商いやレンタルスペースとして使用できる店舗兼用賃貸住宅として活用できる。

 3住戸のうち、001号室は地域のコミュニティ形成を検証するためにコミュニティマネージャーが常駐し、キッチンと土間スペースのレンタルスペースを用意。002号室と003号室については2月末から入居者募集を開始しており、賃料は30万円強。「募集前からすでに問い合わせが10件弱入っている。駅から20分前後という立地を考えればかなり強気の賃料設定だが、郊外エリアでの店舗開業需要にもマッチしたようで、高い評価を得ている」(同社GREENOVATION推進室室長・藤原純一氏)。

 2月28日には地域住民に向けた設備見学会を開催。10~16時の開催時間内に108組192人もの来場があった。来場者からは「何ができるか気になっていた」「ぜひ地域を盛り上げる活動をしてほしい」など期待の声があったという。今後もコミュニティマネージャーがイベント等を企画・運営することで地域コミュニティの活性化を図っていく。藤原氏は「期待家賃で入居が進み、この物件がコミュニティの核としての機能を果たすことができれば、郊外住宅地への新たなソリューション手法として期待ができる」と語る。

3戸のうち1戸は同社らがシェアキッチンとして運営し、コミュニティマネージャーが常駐する
3住戸それぞれ面積の異なる土間スペースを設けることで、さまざまな店舗需要に対応できるようにしている

記事のキーワード 一覧

この記事の用語

長屋建て

1棟の建物を水平方向に区切って独立の住戸とする建て方またはその建築物をいう。「タウンハウス」ともいわれる。 各住戸の玄関がそれぞれ直接に建物外に接していること、隣の住戸と壁を共有していることなどが特徴である。古くは木造住宅であったが、近年は鉄筋コンクリート造のものも多い。

続きはR.E.wordsへ

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2026年4月号
不動産会社による終活サポートって?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/12/27

12月27日(土)~1月4日(日)の間、お休みさせていただきます。

12月27日(土)~1月4日(日)の間、お休みさせていただきます。