記者の目 / 開発・分譲

2005/6/7

「華やかなプラチナ通り」と「緑豊かな国立自然教育園」、どちらの白金台がお好み?

三井不動産の「パークマンション白金台IV(カトル)・V(サンク)」

 「シロガネーゼ」発祥の地として、今では全国にその名が広まっている東京都港区は「白金台」。  本格的なフランス料理店や菓子店をはじめ、インテリアショップ、エステティックサロン、アロマサロン、ファッションブティックなど、白金にしかない人気店も多く存在する。このエリアは、まちなみも、行き交う人も、佇まいが瀟洒だ。  そんなこの地で「人生を愉しむための館を」と、三井不動産(株)は2棟のマンションを建設中。  同社の最高級ブランドシリーズ「パークマンション」である「パークマンション白金台IV(カトル)」と「パークマンション白金台V(サンク)」である。  それぞれの竣工を2006年2月、3月に控え、プレス向けにモデルルーム見学会が行なわれた。  白金に建つ「パークマンション」とは? その様子をレポートする。

プロジェクターに写し出される映像を見ながら、お風呂に入る生活も実現可能
プロジェクターに写し出される映像を見ながら、お風呂に入る生活も実現可能
玄関ドアを開けてすぐの空間、コンサバトリー。写真ではわからないが、壁も床も建具もすべてひと手間かかっている
玄関ドアを開けてすぐの空間、コンサバトリー。写真ではわからないが、壁も床も建具もすべてひと手間かかっている
洗面台も既存の商品を使用するのではなく、新たに企画したもの。この手づくり感がたまらない
洗面台も既存の商品を使用するのではなく、新たに企画したもの。この手づくり感がたまらない
「パークマンション白金台IV(カトル)」外観
「パークマンション白金台IV(カトル)」外観
「パークマンション白金台V(サンク))」外観
「パークマンション白金台V(サンク))」外観

「パークマンション白金台IV(カトル)」は東京メトロ南北線・都営三田線「白金台」駅から徒歩4分、白金台4丁目の華やかなプラチナ通り沿いに建つ、RC造地上4階地下2階、総戸数17戸。
 「パークマンション白金台V(サンク)」は同駅から徒歩9分、国立自然教育園が目前の白金台5丁目に建つ、RC造地上8階地下2階、総戸数46戸のマンションだ。

 マンション名称の「IV(カトル)」「V(サンク)」は、建設地の丁目である「4」「5」をフランス語に置き換えたもの。パリの中でも最も洗練された地区として知られているパリ16区を想起させる。

 白金という稀少なこの地に相応するよう、共通の建築コンセプトでプロジェクトは進められており、近年、広く見られるシンプルモダンではなく、「白金台の持つ自然・緑」「手づくりの温かさ」「時の積み重ね」を感じられるような、「アールデコ」様式を建築デザインとして取り入れた。

 曲線的・装飾的な「アールヌーボ」に対し、1920年頃にヨーロッパではじまり、アメリカで広まった直線的・幾何学的な「アールデコ」様式は、ニューヨークのクライスラービルやロックフェラービルなどが代表建築。
 白金台5丁目にある同プロジェクト付近の旧朝香宮邸・東京都庭園美術館も同様式だ。

 今回のパークマンションでは、共用部にルネ・ラリック氏のデザインを継承するラリック社のガラス工芸品を置くなど、この「旧朝香宮邸」のエッセンスがふんだんに込められている。
 デザイン監修は三沢亮一氏。アールの曲線を描く屋根や自然石を多用した低層部の外壁、エントランス扉、エントランスホールなど、「温かさ」を感じるよう職人の手で作り込まれた。

 専有部分は2つのデザインテイストを選べる。一つは三沢氏のもの、もう一つはジェローム・クリンクマイリー氏とエルワン・ル・ボルドネック氏のコラボレーションによるものだ。

 モデルルームではその二つとも見学できるようになっており、前者のアールデコは正統派、後者のアールデコはなんとなくミッドセンチュリ-の香りも入り交じっている。

 「IV(カトル)」は85.41平方メートルから160.61平方メートルで9,400万円から3億3,800万円。「V(サンク)」は72.76平方メートルから217.35平方メートルで9,600万円から5億8,000万円。どちらも、そのほとんどが億ションである。

 そのため、富裕層の心をつかむ演出がきっちりとされていて、例えば、白金台の人気エステサロン「ビオ・パスカル」による香りの演出や、ワインショップ「エノテカ」のお勧めワイン展示など、日々の暮らしが豊かになるような工夫が細やかだ。

 ちなみに、同社のパークマンションシリーズの見込み客であるグランディオ-ソクラブ会員に先行内覧会が行なわれ、すでに26戸が販売済だという。
 
 同社のパークマンションの歴史を綴った発行物はいみじくも、次のように語っている。
 パークマンションが開発された約30年前は「クルマを持つこと」から「どんなクルマを持つか」に価値観がシフトしていった頃だった。それが今では、車のみならず、「住まいを持つこと」から「どんな住まいを持つか」、さらにはそこで「どんな生活をするか」が問われてきている、と。

 住宅を購入できる資金力があっても、賃貸住宅を住み続けることを選ぶなど、住まいへの意識は多様化している。しかし、その一方で、深い愛着を持つために、慈しむために住まいを所有したいという層も確実に存在する。
 そういう層に向けて、丹念に手がかけられた今回のパークマンションなどは、強い訴求力を持つのだろう。

 例えば、「若い頃、庭園美術館をよく散歩してね、こんな所で暮らしたいって夢見たりして…」なんて思い出を持つ購入者が、もし、実際に大事に住んでくれたら、それは企画者冥利につきるのではないか。

 ところで、同じ白金台に同じコンセプトで建てられた2棟のマンション、微妙に立地が異なる。
 「IV(カトル)」は華やかなプラチナ通り沿い、「V(サンク)」は国立自然教育園の近くだ。
 どちらも「白金」ではあるが、その雰囲気は微妙に違う。あなたのお好みはどちら?(ひ)

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