不動産ニュース / 調査・統計データ

2014/9/17

東京主要5区空室率が5%台に。5年3ヵ月ぶり/ビルディング企画

 (株)ビルディング企画は16日、2014年8月の東京主要5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)オフィス市況調査の結果をまとめた。

 平均空室率(基準階床面積100坪以上)は5.98%(前月比0.19ポイント低下)。13ヵ月連続の回復で、かつ09年5月以来5年3ヵ月ぶりの5%台回復となった。
 最も空室率が改善したのが千代田区で5.38%(同0.49ポイント低下)他エリアからの大規模移転などが要因。渋谷区は解約の動きが少なかったことから4.22%(同0.23ポイント低下)、港区は成約件数が多く解約の動きが少なかったことから7.56%(同0.12ポイント低下)と、いずれも改善した。
 中央区は他エリアへの移転や新築ビル竣工による供給増などにより5.70%(同0.08ポイント上昇)、新宿区は動きが少なく5.24%(同)0.01ポイント上昇と、わずかに上昇した。

 1坪当たりの推定成約賃料(基準階床面積100~300坪未満)は、3ヵ月ぶりに値下がりし、1万6,811円(同60円下落)に。成約件数の増加や高価格帯物件の成約が多かったことによる反動と見られる。

 新築ビルの平均空室率は16.34%(同1.01ポイント低下)、推定成約賃料は2万7,964円(同1,224円下落)。3棟の新築ビルが竣工し、一部は満室稼働での竣工となったことなどで空室率が改善した。

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