不動産ニュース / リフォーム

2016/4/8

東京都世田谷区の空き家を、店舗併用住宅にリノベ/リビタ

築52年の木造空き家を店舗併用住宅としてリノベーション
築52年の木造空き家を店舗併用住宅としてリノベーション
1階店舗部分。コーヒーを専門にパンや菓子も出すカフェとして5月オープン予定
1階店舗部分。コーヒーを専門にパンや菓子も出すカフェとして5月オープン予定
1階奥には庭に面した「多目的ルーム」を設置。プライベート・パブリックの中間的な利用ができるようにした
1階奥には庭に面した「多目的ルーム」を設置。プライベート・パブリックの中間的な利用ができるようにした
住居部分はシンプルな2LDK。柱を旧物件のもの、床材を無垢の端材を利用することで味わいを出した。一部を吹き抜けにすることで1階まで採光を上げている
住居部分はシンプルな2LDK。柱を旧物件のもの、床材を無垢の端材を利用することで味わいを出した。一部を吹き抜けにすることで1階まで採光を上げている

 (株)リビタは、同社がコンサルティングした店舗併用のリノベーション住宅(東京都世田谷区)を竣工。7日、報道陣に公開した。

 小田急線「経堂」駅徒歩1分に立地。敷地面積約145平方メートル。延床面積約101平方メートル(うち店舗部分36.4平方メートル)。築52年、木造2階建ての住宅で、数年間、空き家状態だった物件を1棟すべて改装した。コーヒー専門店の起業を希望していたオーナーが同社に相談。物件探し、物件購入、設計・施工の手配、住宅ローンの借り入れなど、ユーザーのリノベーション住宅取得をワンストップでサポートする「リノサポ」として今回のプランを提案した。

 コストを抑えるため、コーヒー専門店は少ないが今後需要が見込め、物件価格が比較的安い小田急沿線での物件提案、住宅ローンを適用できる店舗併用住宅の採用を行なった。土地は旧法借地権で、前建物オーナーから20年契約を引き継いでいる。
 設計監理は成瀬・猪熊建築設計事務所に依頼した。

 基本的に1階を店舗、2階を住居として改装。店舗併用住宅の条件である住宅部分が全体面積の50%以上の条件をクリアするため、1階店舗奥を「多目的スペース」として住居に組み入れた。戸やカギの開閉などにより、プライベートとパブリックの中間的な空間として活用できる。
 2階はシンプルな2LDKで、リビングの一部に吹き抜けをつくり、1階の雰囲気が伝わるようにした。
 建物全体は屋根の境界問題や壁の腐敗、シロアリ発生などがあったため、躯体状態にして一新。柱や梁、手すりなど元住戸の建材を活用している。工費は解体費用含め約3,000万円、工事期間は4ヵ月半。

 なお、「リノサポ」での店舗併用住宅案件は初。同社のリノサポ実績は341件(2015年9月末時点)で、そのうち戸建て案件は11件。今後も、同社のノウハウを生かし、活用が難しいとされる木造空き家物件活用や店舗併用住宅へのリノベ提案を積極化することで、戸建て「リノサポ」の受注増を図る。

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