(株)菱和ライフクリエイト(東京都渋谷区、西岡進代表取締役社長)は11日、2005年3月期までの「中期経営計画」を明らかにした。
同計画では、これまで同社が展開してきた投資用マンション開発事業を拡大し、都心部における投資用ワンルームマンション開発にメイン事業をシフトさせる。これは、長期低金利やペイオフ問題などにより、一般投資家が不動産投資を選択肢の一つとして重用視し、都心部における投資用マンションや高級賃貸マンションのニーズが拡大傾向にあり、今後はさらにこの傾向が高まるものと同社が判断したことによる。
具体的には、これまでファミリータイプを含め1棟あたり60戸の中規模物件を主としていたが、今後は100戸超の大規模物件を積極的に手掛けることで、2002年3月期のワンルームマンション供給戸数871戸(ファミリー・その他は182戸)に対し、2005年3月期では1,600戸(同396戸)の供給を計画している。
しかしながら、現在中古ワンルーム物件の流動化が停滞しており、また、投資家から中古となった際の価格評価・利回り低下などリスクを不安視する声が高まっていることから、これら問題を払拭するため賃貸管理業とリフォーム事業を本格化させ、投資物件の長期サポート体制を確立する。両事業とも現在連結子会社が行なっているが、今後は他社物件も取り扱うことで、2005年3月期に管理戸数6,000戸(2002年3月期実積は3,200戸)、リフォーム売上高1億9,700万円(同1億1,700万円)をめざす。
また、西岡社長は「当社管理物件の入居率は、築5年以内でほぼ100%、築20年以上を含んでも平均99.3%で、平均空室率はいずれも1ヵ月未満。質が高くユーザーニーズに合った物件であれば必然的に物件価値や投資価値が上昇し、例えば築20年経過した物件でも新築時とほぼ同率の利回りが見込める。当社ではこうした優良物件を供給するこで、投資用ワンルームマンション開発のリーディングカンパニーをめざす」と述べた。
なお、今後の方針として、SOHOや高齢者向けのワンルーム開発と、1戸単位による中古マンションファンドの組成に取り組んでいることを併せて明らかにした。