不動産ニュース / ハウジング

2002/10/28

セキスイハイム、ネットワーク型賃貸住宅経営システムをスタート

 積水化学工業グループで鉄骨系賃貸集合住宅の設計・施工・販売を行なうセキスイハイム東京(株)(東京都渋谷区、橋島正治社長)は28日、オーナーおよび入居者によるメンバーシップクラブと経営支援体制で構成されるネットワーク型賃貸住宅経営システム「PI+AZ(ピーアイプラス・アズ)」を11月1日からスタートすると発表した。

 同システムは、同社の「SI(スケルトンインフィル)構法」を進化させた「SI+S構法」による建物(ハード)に対し、オーナーや入居者向けに充実したサポート体制等(ソフト)を組み合わせることで、これまでにない高付加価値商品「PI+AZ」として展開するもの。
 具体的には、オーナー向けには「PI+AZ倶楽部」を組織する。入会特典として(1)イニシャルコストを低減した物件を供給、(2)事業経過をレポートで報告、(3)継続的なコンサルティング等を受けることができ、コンサルティングには弁護士・税理士・設計士など専門家が対応する。一方、入居者向けには「AZクラブ」を組織する。スタート時点では主に「生涯賃貸志向者」を入会対象者とするが、資格・規約・入会費用などその他の特別な制約はない。
 なお、同システムは定期借家制度を利用し、周辺相場よりも安い賃料・敷金・礼金を実現する。そのため、入居者は「防犯面に優れた安全性の高い良質な物件を低価格で賃借」することができ、オーナーは「ラーニングコストが削減可能で、収益性の高い物件を経営」することができる。また、入居者が居室前清掃等を行なうことで物件の管理業務を減らし、共益費も低額化させる。これについて、橋島社長は「まずは入居者に定期借家制度を理解してもらうことが必要。同制度の利用や入居者が一部管理業務を行なうことで低価格化が実現できるので、AZクラブ入会時に同意を得るつもり」と述べた。
 また、オーナー・入居者・同社によるネットワークの他、入居者斡旋や管理業務等を行なうグループ企業ともネットワーク構築することで、「良質な物件に良質な入居者を斡旋し、効率的かつ安定経営をめざす」としている。なお、初年度の目標は「PI+AZ倶楽部」会員100名、「AZクラブ」会員500名、 物件供給30棟。

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