住友不動産(株)は4日、同社子会社の住友不動産販売(株)が同日開催の同社取締役会において、固定資産の譲渡につき決議したと発表。
同社では、2002年11月18日開催の取締役会において、今後の固定資産減損会計導入に際し、減損対象になると判断される固定資産を当期、次期の2年間で売却処理する方針を決定している。当該子会社についても、「保有固定資産の売却方針」を決定しており、これらの方針に基づき、固定資産の譲渡を行なうにいたった。
譲渡対象となったのは、賃貸オフィスビル(東京都新宿区)3棟、区分所有マンション(東京都世田谷区ほか)35戸、その他(東京都世田谷区ほか)2棟、賃貸用店舗(東京都文京区ほか)など。譲渡価額は合計で110億3,200万円(帳簿価額314億500万円)。譲渡先は、バルハウジング(株)(東京都新宿区、取締役社長:井上善正氏)。契約締結日および譲渡日は2003年3月4日(同日決済)。
なお、2003年3月期の同社連結損益において、159億9,900万円を特別損失に計上する予定となっているが、今回の譲渡にかかる損失は、2002年11月18日の中間決算発表時に発表した2003年3月期連結業績予想に織り込み済みとなっている。