日の丸自動車興業(株)(代表取締役社長:富田浩安氏)は13日、東京電力(株)(取締役社長:勝俣恒久氏)と、環境負荷の低減をめざした日本初の電気バス「タービンEVバス」を共同開発し、2003年7月30日付で国土交通大臣の認定を取得したと発表。東京駅周辺、丸の内地区・日本橋地区での運行を予定している。
両社は、交通環境貢献をめざして、海外ではすでに実績のある電気とマイクロタービンを組み合わせたシリーズ型ハイブイリッドバス「タービンEVバス」に着目。日本への導入を図るべく、様々な試験等に取り組んできた。その結果、ニュージーランド製の電気バスに両社の技術・ノウハウを生かして「低公害」「低床」「低騒音」など、人と環境に優しい次世代型のバスとなった。
今回の大臣認定により日本で初めての運行が実現する運びとなった。全国の都市に先駆けて、丸の内全域と日本橋地域の地元協議会(委員会)に提言、無料巡回電気バスの導入による地域の活性化や環境負荷の低減などが評価された結果、丸の内地域では8月22日から、日本橋地域では降車場設置場所などの協議が整い次第、運行を開始することとなった。これにより、両地域ともにビジネスやショッピング、観光など来街者の利便性の向上に期待がよせられている。
なお、今後も同社では、地域の活性化や環境問題、高齢者への配慮などに対応しつつ、「メトロリンク」構想に基づくシャトルバス事業を展開しつつ、新しい都市交通のあり方を模索していくとしている。