(株)アキュラホームおよびアキュラネットは4月30日、経済産業省の次世代省エネ住宅普及促進事業研究会が2003年度の研究成果として「次世代省エネ住宅普及促進のためのビジネスモデル」を作成したことを受け、2004年夏には、当該モデルを応用した新しい住宅の供給システムの運用を会しすべく検討を開始すると発表した。
同研究会では、「次世代エネルギー基準に適合した住宅の普及を目指した研究」を行ない、その成果として作成された新しい住宅モデルのテーマは次の4点。
(1)低価格住宅の供給モデルであること
(2)高品質であること
(3)中古流通しやすい住宅であること
(4)一般工務店への普及につながる供給モデルであること
従来、高気密・高断熱を基本性能とする省エネルギー住宅の推進では、大手メーカーならではの資材確保、研究開発の点から、中小工務店やビルダーにとっては、参入が非常に困難となっている。
これに対し、アキュラホームおよび全国の工務店ネットワークであるアキュラネット加盟各社は、高品質な住宅を適正な価格で供給することをめざし、会員数600社のスケールメリットを生かし、部資材の大量一括仕入れ、開発費や販売促進活動の分担などの合理化を図ってきた。その結果として高気密・高断熱で次世代省エネ基準に適合した住宅「はるの」や、太陽光発電搭載オール電化住宅「陽向家(ひゅうが)」などの商品化を実現してきた。
これらの実績は同研究会のテーマ実現のための有意義な事例をとして取り上げられるとともに、同社も積極的にビジネスモデル構築に参画。その結果、高品質な住宅の適正価格での提供や、エネルギーコストの低減などといったメリットが享受できるモデルとなった。
同社ではアキュラネットの活動に加え、同研究会の成果を取り入れた新しい住宅供給システムを構築、2004年夏の運用開始をめざす。