国土交通省は27日、「輸入住宅関連企業アンケート調査結果の概要」を発表した。輸入住宅供給戸数の推移、建築コストの低減化など市場動向を把握するため、(社)日本ツーバイフォー建築協会および輸入住宅産業協議会の協力により関係企業にアンケート調査したもの。06年7月に、住宅建設業者、輸入業者、設計事務所などの輸入住宅関連企業770社にアンケート調査票を送付。73社から回答を得た。
2005年度の輸入住宅の供給実績戸数は7,344戸(前年度比0.7%増、ただし前年度の回答数は92社)。06年度の供給戸数は7,945戸(同8.2%増)が見込まれている。05年度の輸入住宅の工法別シェアは、枠組系が82.6%、ログハウス系が16.4%、軸組系が0.8%。輸入国別シェアは、カナダが37.8%、スウェーデンが27.0%、米国が21.9%、フィンランドが9.5%などとなった。
また、05年度の平均建築工事費は坪当たり58.1万円(同7.2%アップ)。供給事業者の構成では、輸入住宅以外の住宅を含む年間供給戸数19戸以下の業者が45.8%(輸入住宅のみでは54.2%)と半数近くを占める。このうち4戸以下の業者が11.1%(輸入住宅のみでは16.7%)を占めており、輸入住宅供給が中小ビルダー等に支えられている実態が読み取れる。