(社)東京都宅地建物取引業協会(会長:藤田和夫氏)の女性会員の情報交流と知識の向上を目的とした「東京宅建レディス部会」(部会長:曽根寿恵氏、同協会理事)が、2月5日に発足。同日、京王プラザホテル(東京都新宿区)で設立記念式典が開催され、同部会会員、同協会役員、他府県宅建協会の「女性の会」会員など300名あまりが参加した。
同協会では現在、女性が代表者を務める会員が全会員の12.6%を占め、積極的に事業活動をしている。すでに、いくつかの支部では「女性の会」が発足。 他の宅建協会でも7府県に女性部会が設立し女性会員による活動が活発化していた。そこで、会員支援事業の一環として、さらに多くの女性会員の要望を受け止め、本会の事業に反映させようというのが、部会設立の狙い。今後、研修会・講習会の実施や情報交流などを企画していく。
記念式典ではまず、同協会専務理事の寺村光司氏が、同協会会長の藤田和夫氏(当日欠席)の祝辞を代読。「昨年、女性会員の皆様方から、協会本部においても女性の会を作っていただきたいという要望があり、その熱意に心を打たれました。曽根さんはじめ、世話人の皆様には、よくぞここまで、こつこつと準備をされ発足に漕ぎ着けていただきましたことを、改めて感謝申し上げます」などと述べた。
続いて、曽根部会長が「今後は、女性の感性豊かな想像力を結集して活動し、女性のための魅力ある事業を企画・立案したい。私たちの活動が、業界の発展に寄与し、業界のイメージアップにつながり、さらに協会運営にも反映されるようにしたい」と抱負を語った。
式典に続いて、同女性部会世話人でもあり(財)日本賃貸住宅管理協会レディース委員会委員長を務める北澤商事(株)代表取締役・北澤艶子氏が講演。同氏は、50年を超える不動産業の体験を振り返りながら、「不動産業界ほど、女性の力が発揮できる仕事はない。私たち女性が活躍すれば、この業界のイメージアップとレベルアップにつながる。コツコツまじめに取り組んでいきましょう」などと語った。