国土交通省は3日、「構造計算適合性判定に関する発表会の結果概要について」を発表した。
2007年3月8日、15日、22日の3日間、全国12会場において実施された同講習会は、同年6月20日に施行予定の改正建築基準法において創設される構造計算適合性判定(ピアチェック)の業務を指定構造計算適合性判定機関等において担う構造計算適合性判定員の候補者に対して開催したもの。
講習会の最後には、2時間の演習が行なわれ、構造計算書や構造設計図の審査を行ない、適切な内容であるかどうかを判断する実技演習が行なわれた。講習会に参加した3,598人のうち、演習を受けたのは3,354人であり、その結果について今回公表した。
演習結果は、3,354人中、「(1)審査能力を有すると判断される者」が1,315人(39%)、「(2)今回の演習では審査能力について判断できなかった者」が431人(13%)、「(3)審査能力が十分とは言えないと判断される者」が1,608人(48%)となった。
今後、(1)については、構造計算適合性判定員としての要件を満たす者として国土交通大臣が認めることとし、申請をしてもらう。(2)については、4月下旬に再度演習を実施した上で、構造計算適合性判定員としての要件に該当しないものとする。