住友林業(株)は9日、2010年3月期第2四半期決算を発表した。
当期(09年4月1日~9月30日)の連結経営成績は、売上高3,367億5,900万円(前年同期比▲16.6%)、営業損失11億4,500万円(前年同期:営業利益21億6,200万円)、経常損失4億4,600万円(同:経常利益26億5,900万円)、当期純損失15億5,200万円(同:当期純利益18億6,800万円)。
木材・建材事業では、在庫管理の徹底等に注力するも、需要の大幅な縮小により販売数量・価格ともに下落、売上高が前年同期実績を下回る結果に。建材製造事業においても、世界的な景気悪化を受け、生産・販売とも低調に推移。これらの結果、同事業の売上高は1,665億8,700万円(前年同期比▲22.7%)、営業損失は4億1,400万円となった。
住宅および住宅関連事業では、戸建注文住宅事業において、完工引渡棟数が落ち込んだことに加え、完工単価が伸び悩んだ結果、売上高は前年同期を下回った。利益面でも、完成工事高の減少による影響が、コストダウンや経費削減の効果を上回り、営業利益が前年同期比で減少。
一方、不動産事業では、賃貸事業や戸建分譲住宅事業等が収益に貢献し始めるなど堅調に推移。これらの結果、同事業の売上高は1,682億5,400万円(前年同期比▲9.7%)、営業利益10億4,700万円(同▲46.6%)となった。
なお、同社グループを取巻く環境が、当面厳しい状況を継続する見通しであることから、通期業績予想を下方修正。売上高7,400億円(前回発表比▲7.5%)、営業利益60億円(同▲33.3%)、経常利益65億円(同▲23.5%)、当期純利益25億円(同▲44.4%)を見込む。