不動産ニュース / 開発・分譲

2010/1/15

京都の中心地「四条烏丸」で総戸数176戸のマンション販売/藤和不、近鉄不

「四条烏丸クロスマーク」完成予想図
「四条烏丸クロスマーク」完成予想図
モデルルーム(3LDK、専有面積92㎡)内部。アウトフレーム工法により、すっきりとした空間となっている
モデルルーム(3LDK、専有面積92㎡)内部。アウトフレーム工法により、すっきりとした空間となっている
「マンション市場は、立地や商品企画がいいものであれば顧客に認められるようになってきている」と、その希少性に自信を見せる、藤和不動産執行役員大阪支店長・長谷川良裕氏
「マンション市場は、立地や商品企画がいいものであれば顧客に認められるようになってきている」と、その希少性に自信を見せる、藤和不動産執行役員大阪支店長・長谷川良裕氏

 藤和不動産(株)と近鉄不動産(株)は、京都市の中心地である「四条烏丸」エリアに立地する分譲マンション「四条烏丸クロスマーク」(京都市下京区、総戸数176戸)の販売を開始した。両社の事業比率は、50対50。

 同物件は、阪急京都線「烏丸」駅、市営地下鉄烏丸線「四条」駅から徒歩2分に位置する、呉服店ビル跡地に建設される。建設地は、四条通と烏丸通が交差する「四条烏丸」交差点にほど近い、「田の字地区」と呼ばれる京都の中心地。
 伝統産業や京町家が集中する歴史ある景観を継承するため、京都市の「歴史的都心地区」「職住共存地区」として、建物高さが31メートル、15メートルに制限されている。そのため同マンションも、地上5階建ての低層棟1棟と地上11階建て3棟で構成した。

 外観も、淡いグレーと黒をキーカラーとし、伝統的街並みとの連続性に配慮。低層棟は、日本瓦を配した軒を深くとった「かしき造り」とし、京行灯をモチーフにし外灯や御影石や畳石により京町家の雰囲気を演出。高層棟も、軒下を柵で囲う「たや垣」や「子持ち格子」「万十瓦葺き」などを用いて、周辺建物との一体感を意識した。エントランスホールも、天然石、和紙、格子戸など和風のデザインでまとめている。

 住戸は、31プラン。1LDK~4LDK、専有面積42~92平方メートルと幅広く用意。玄関の折り上げ天井仕上げ、御影石のキッチントップ、ステンレスレンジフードなどを採用。居室面積を最大限確保するため、居室扉を原則引き戸とした。都市部立地のため、面格子のあるサッシュを除き、防犯センサーを設置、セキュリティを高めている。また、両社のマンションでは関西圏初となる「カーシェアリングシステム」により、ハイブリッドカー1台が導入される。

 09年7月から事前プロモーションを開始し、これまで1,000件超の反響を得て、300組をモデルルームに事前案内。これらのユーザーを対象に、2月中旬から販売を開始する予定。予定販売価格は、西向きの低層棟の3LDK(専有面積67~70平方メートル)が3,500万円台~4,000万円台前半、南向きの高層棟の3LDK(同71平方メートル)で4,500万円台~5,000万円台前半。1LDK(同42平方メートル)住戸は、2,000万円台から発売する。

 反響ベースのユーザー属性は、京都市内居住者が7割。京都市周辺部や首都圏ユーザーのセカンドハウスニーズも高いという。

 販売開始にあたり記者会見した、藤和不動産執行役員大阪支店長・長谷川良裕氏は「当マンションが建設される『田の字エリア』は、京都市の中枢であり、景観や住環境を非常に大切にしてきた場所。そのため、地元に溶け込むマンションづくりをめざしてきた。
 このエリアの用地取得は非常に難しく、高さ規制の強化による用地価格上昇で、今後はマンション価格の上昇も予想される。マンション市場も立地や商品企画がいいものであれば顧客に認められるようになってきている」と、その希少性に自信を見せている。

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