不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2010/7/8

戸建分譲、注文住宅ともに契約数が過去最高/ポラスグループ10年3月期決算

 ポラスグループは7日、報道陣向けに2010年3月期決算説明会を開催した。

 ポラスグループ23社の2010年3月期(2009年3月21日~2010年3月20日)の売上高は1,118億6,900万円(前年比▲1.2%)、営業利益68億4,000万円(同66.6%増)、経常利益65億3,100万円(同79.9%増)、当期純利益13億9,300万円(同61.5%増)と、減収ながらも大きく利益率を伸長した。

 セグメント別にみると、戸建分譲住宅事業では、期初4、5月の月間契約棟数が過去最高の200棟を超えたほか、「パレットコート浦和未来区」(さいたま市浦和区、全99棟)などの大型開発をはじめ、10棟前後の物件も即日完売が続くなど、年間で過去最高となる1,920棟を契約した。

 注文住宅事業では、「超長期住宅先導モデル」やグッドデザイン賞などを受賞したほか、東京赤羽展示場など新規エリアに出店、1区画に2棟のリアルサイズの展示場を展開するなどして、年間で過去最高となる683棟を受注。

 また、プレカット事業においても、住宅着工の大幅減少という市場環境のなか、販売先として地場の中小工務店を新規開拓するなど営業努力が奏功し、過去最高の78万坪を生産した。

 会見の冒頭、ポラスグループ代表取締役の大久保浩成氏は、「当期は、創業40年を迎えた記念すべき年。社員や関係各所が一丸となってベンチマーク的な数字である売上高1,600億円、経常利益100億円をめざし、さまざまな取組みを実施してきた。おかげで、分譲住宅、注文住宅の契約数が過去最高を記録するなど、一定の成果を出すことができた。また、減収しているものの、即完物件などが相次ぎ、広告宣伝費や販売促進費などを抑えられたことなどで利益率が大幅に伸長している。これを踏み台に、平成23年度は改めて売上高1,200億円をめざしていきたい」と抱負を語った。

 なお、同社では、商圏(埼玉県越谷市を中心とした23市区)の人口が前年比5.7万人増(うち1次取得者は1.1万人増)の738万人と増加するなか、分譲住宅のマーケットシェアが13.8%(前年度比2.6%増)、注文住宅のシェアが4.0%に拡大していると分析しており、今後も越谷市を中心とした東武伊勢崎線、JR京浜東北線、JR常磐線、JR京葉線の4路線において、シェアを高めていきたい考え。

 また、ポラテック(株)代表取締役の中内晃次郎氏は、これまで技能者育成に取り組んだ成果として、厚生大臣表彰を受けたことや、「技能グランプリ」などにおいて成果を収めたことに触れ、「しっかりとしたモノづくりに対する評価をいただいた。派手さはなくても、これからも地域密着の姿勢を貫き、ポラスでよかったといってもらえる活動を続けていきたい」などと話した。

 同社が地域貢献・まちづくり活動として全面的にバックアップしている「南越谷阿波踊り」(主催:南越谷阿波踊り実行委員会)も当期で25年目を迎えた。26年目となる2010年は8月20(金)~22日(日)に開催。

 参加する連(踊りのグループ)は地元越谷を中心に約65連、踊り手は延べ5,000人に登り、観客動員数は50万人以上。本場徳島、高円寺に次ぐ規模の阿波踊りで、現在では、日本三大阿波踊りの一つに数えられるまでに成長している。
 詳細は、「南越谷阿波踊り」ホームページを参照のこと。

 
 


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