不動産ニュース / 開発・分譲

2011/7/28

横須賀・追浜でコミュニティ形成ウリにした大規模マンション発売/三菱地所レジデンス

「ザ・パークハウス追浜」第1工区完成予想図
「ザ・パークハウス追浜」第1工区完成予想図
建設地は標高59mの高台のため、駅からのアプローチとの高低差を解消するエレベーターを設置する
建設地は標高59mの高台のため、駅からのアプローチとの高低差を解消するエレベーターを設置する
建設地現況にマンション完成予想図を埋め込んだもの。開発にあたっては敷地内に道路を新設。近隣の小学校の敷地拡大や、駅からのアプローチにある歩行者用トンネルの改良も行ない、居住者と近隣住民の利便性を向上させる
建設地現況にマンション完成予想図を埋め込んだもの。開発にあたっては敷地内に道路を新設。近隣の小学校の敷地拡大や、駅からのアプローチにある歩行者用トンネルの改良も行ない、居住者と近隣住民の利便性を向上させる

 三菱地所レジデンス(株)は、大規模分譲マンション「ザ・パークハウス追浜」(神奈川県横須賀市、総戸数709戸)のプレセールスを、7月30日から開始する。

 同物件は、京浜急行線「追浜」駅から徒歩10分(団地入口のエレベータータワーまで)に立地。約8万8,000平方メートルの敷地を2工区に分け開発を推進。今回分譲するのは地上8階建て・119戸の「パークフォート」と、同・159戸の「マウントサイドフォート」。
 建設地は標高約70mの山林で、20年以上前から不動産・建設会社数社がマンション開発を計画してきたが、バブル崩壊等の理由からとん挫。三菱地所レジデンスは2005年に同地を取得した。

 開発にあたって同社は、開発地内に新設道路を整備。隣接する小学校の敷地を拡大するほか、駅から最短ルートにある歩行者用トンネルもリニューアル。標高差を解消するためのエレベーターを昼間は近隣住民にも開放するなどし、居住者や地域住民の利便性向上を図る。また、敷地の緑被率を35%と高め、4つの庭園や2つの提供公園を設けるなど、緑豊かなランドプランとしている。

 住戸はオール電化を採用。太陽光発電による共用部電力の供給、電気自動車のカーシェアリング、雨水利用、専有。共用部へのLED照明、屋上・壁面緑化、かまどベンチ、非常用飲料水生成システム、マンホールトイレなど、環境と安心・安全への配慮を強化している。また、居住者同士のコミュニケーションを活性化するため、コミュニティ形成支援ノウハウを提供する(有)セルフィッシュネスと提携。管理組合内に運営組織を設け、年間を通じたイベント開催やサークル活動の提案・運営などを行なっていく。

 今回販売する2棟は、2LDK+S~4LDK、専有面積72~94平方メートル。販売予定価格は2,400万~4,000万円。最多価格帯は2,700万円台。平均坪単価は130万円。すでに事前反響約600件を集めており、お盆までの事前案内135件は満席となっているという。

 27日に会見した、同社取締役副社長の瀬川 修氏は「東日本大震災後、安全安心と、住民一人ひとりの絆を大事する住宅を提供するという企業姿勢が問われており、当社もその想いを強くしている。今回のマンションもそうした考えを織り込んで開発した。
 追浜エリアはそれほど大量のマンションニーズが期待できないかもしれないが、充実した共用施設と坪単価200万円台のマンション並みの設備グレードにすることで、広域集客を図りたい」などと語った。また、コミュニティ形成をサポートするセルフィッシュネス代表取締役の鎌田菜穂子氏は「マンションの安全安心はハードだけで成り立つものではなく、最後にはコミュニティがカギとなる。コミュニティは押しつけるものではないので、居住者と話し合いながら、このマンションに最適なサポートをしていきたい」などと語った。

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サントスの「動く博物館」と中心街の再活性化【ブラジル】」を更新しました。

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