住友不動産(株)は27日、住宅展示場「TBSハウジング渋谷 東京ホームズコレクション」(東京都渋谷区)内に完成した「青山モデルハウス」を、報道陣に公開した。
「青山モデルハウス」は、注文住宅事業の拡大に向けて、新しく設けられた提案型モデルハウス。特定の商品イメージは設定せず、幅広い顧客に同社の商品企画力や設計力を訴求する役割を担っている。
木造ツーバイフォー工法をベースとしながら、外観はコンクリート打ちっぱなしのような個性的でモダンなデザインを採用。室内には、植栽を施した全面ガラスの吹き抜け空間「光庭」や、列柱を介して庭とテラスにつながる半外風呂など、半外空間を多数設けて、屋外にいるような感覚を味わえるようにしている。
2階は、寝室の前に広いプライベートガーデンを用意。さらに、リゾート感覚でリラックスできるソファーベッドがあるコーナーも設置。屋上のルーフバルコニーは、主寝室に付属し、壁で周囲からの視線を遮り、プライベートコートとしてリラックスできる空間とした。
延床面積は1階が175.55平方メートル、2階・屋上が100.60平方メートル。価格は、モデルハウス仕様で1億円超。
見学会で同社製品企画室シニアエンジニアの山田武仁氏は「内部空間にいながら外にいるような感覚が持てるなど、住まいの内側と外側に連続性を持たせた。ホテルや旅館などの非日常の要素を住宅に取り入れて、シンプルな中に高級感を出し、高感度な人々に向けて、都会的なかっこよさを提案している。新たな需要を掘り起こし、さらなる注文住宅の受注拡大を目指したい」などと述べた。
なお、同社では、営業拠点となるモデルハウスを、13年度は青山のほか、全国各地合わせて20ヵ所に出展する予定。今期中にモデルハウス100棟体制とし、13年度からスタートした第6次中期経営計画の期間中に年間受注棟数3,000棟の達成を目指していく。