不動産ニュース / 開発・分譲

2013/9/30

東京・月島にシェアハウス型大規模企業寮を竣工/イヌイ倉庫

「月島荘」外観。ゆとりある建物間の空間は、1階共用スペースと連動させながら憩いの場として活用できる
「月島荘」外観。ゆとりある建物間の空間は、1階共用スペースと連動させながら憩いの場として活用できる
1階共用部にあるスタディルーム。集中できる個別ブースやちょっとした打ち合わせができる会議室も用意
1階共用部にあるスタディルーム。集中できる個別ブースやちょっとした打ち合わせができる会議室も用意
1階のライブラリーラウンジはくつろぎながら読書や談話ができる空間に。靴を脱いで使用するスペースのため、フロアには床暖房を導入した
1階のライブラリーラウンジはくつろぎながら読書や談話ができる空間に。靴を脱いで使用するスペースのため、フロアには床暖房を導入した

 イヌイ倉庫(株)は27日、シェアハウスタイプの企業寮「月島荘」(東京都中央区、総室数644室)の竣工に伴い、報道関係者等向けに内覧会を開催した。

 敷地面積6,647平方メートル、延床面積2万3,423平方メートル。鉄筋コンクリート造地上8階地下1階建ての3棟構成。都営大江戸線「勝どき」駅および同「月島」駅徒歩5分に立地する大規模シェアハウス。同社が所有する倉庫跡地を利用して新築したもの。単身者用の企業向け社宅として複数企業に提供する。

 建物1階には全入居者向けの共用部として、ダイニングキッチン、大浴場、ライブラリーラウンジ、スタディルームなどを配置。2階以上が居住スペースで、入居者間が交流しやすいよう、2フロア(約50~70人)を1クラスターとしてグループ化。全体で12クラスターができる予定。クラスターでは、共用ラウンジ、キッチン、ランドリースペースなどを設け、入居者の居住スペース内の移動はクラスター内のみに限定。また、自治権を与え、入居自ら運営に関与できる体制をつくる。
 企業間交流を促進するため、原則1クラスター当たり、1企業5名までの入居とする方針。今後、入居状況によっては、共通の課外活動を行なうクラスター、女性のみのクラスターなども検討する方針。

 専有部は18平方メートルのバス・トイレ付き。基本的な家具・家電は備え付ける。バルコニーを逆梁上のレベルに設定し、下がり壁のないカウンター付きの開口部とすることで、開放感ある空間に仕上げた。
 そのほか、施設専用のホームページを設け、入居者同士での交流や告知活動をサポートする。

 施設利用希望企業の受け付けおよび同企業向け施設見学会の申し込みを開始。10~12月は、すでに施設利用を検討している企業および協力企業である三菱地所グループ、(株)東急コミュニティーほか5社の社員とともにイヌイ倉庫社員も入居し、テスト運営を実施。そこから得た課題点などをフィードバックした上、2014年1月に本格稼働する予定。
 賃料は10万5,000円(共益費別)、保証金は1社当たり300万円、敷金・礼金は不要。1社当たり最大50室の利用が可能。

 記者会見の席で代表取締役社長の乾 康之氏は「長年同エリアで事業を行なう企業として、同地の魅力となるような、職住近接で低廉な賃料の住環境を提供したいと考えた。05年1月からの同地活用の検討の中では、高級賃貸マンションの開発を視野に入れていたこともあったが、11年の震災以後、人とのつながりが生まれるシェアハウスに注目した」などと述べた。

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2015年の厚生労働省の調査によると、子どもの7人に1人、ひとり親世帯の約半数が日々の生活に困窮しているという。私たちが思うよりもずっと、日本の貧困問題は深刻だ。そんな中、NPO法人と連携し、生活困窮者に「住宅」のみならず「食品」までも支援する不動産会社がいる。社会課題に果敢に挑む、その姿を追った。