不動産ニュース / 開発・分譲

2013/10/11

埼玉県吉川市で「子育て」テーマにしたまちづくり/大和ハウス工業

同社越谷支店支店長の稲村敏伸氏(左)とおち まさと氏
同社越谷支店支店長の稲村敏伸氏(左)とおち まさと氏
戸建住宅の外観
戸建住宅の外観
「グランセンス吉川美南ステーションコート」外観イメージ
「グランセンス吉川美南ステーションコート」外観イメージ

 大和ハウス工業(株)は11日、JR武蔵野線「吉川美南」駅前で進めている大規模開発を「IKUMACHI(育まち)吉川美南プロジェクト」(埼玉県吉川市)と命名。報道陣に公開した。

 同プロジェクトは、(独)鉄道建設・運輸施設整備支援機構国鉄清算事業が保有していた旧日本国有鉄道(国鉄)の貨物列車専用操車場跡地を、同社とイオンタウン(株)の企業コンソーシアムが取得。「まち全体で子育てをするまち」をコンセプトに、まちの総合プロデューサーに厚生労働省の「イクメンプロジェクト」推進メンバーとして子育て関連のプロデュースを数多く手掛けてきた、おちまさと氏を迎え推進してきたもの。開発面積約16haに、分譲マンション984戸、戸建住宅270区画、賃貸住宅15棟を開発する。

 戸建住宅エリアの「スマ・エコシティ吉川美南」は、ゾーンごとにテーマカラーの植物を植え、門柱にテーマカラーのタイルを貼り付けることで、自分の家が分かるようユニバーサルデザインを取り入れる。玄関外に高さの異なる二段のベンチを一つにした「おやこベンチ」や、住戸内では、小さな子供がぶつかったり指を挟んだりする危険性を軽減するデザインなどを採用し、子育て世帯に配慮。全戸に、太陽光発電システムや家庭用リチウムイオン蓄電池などを導入したZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)仕様のスマートハウスとする。

 分譲マンション「グランセンス吉川美南ステーションコート」は、敷地面積1万612.82平方メートル、鉄筋コンクリート造の地上15階建て。共用施設にキッズルームやゲストルーム、パーティルームを用意。室内のスイッチの高さを100㎝にし、ワイドプレートスイッチを採用するなど子育て世帯に安全で使いやすいデザインとし、「埼玉県子育て応援マンション」に認定された。

 マンションの管理組合、戸建ての管理組合などを一つの組織とした「IKUMACHI協議会」を発足、大和ハウスグループが組織をサポートすることで、まち単位の活動運営と、まちの発展に貢献する。

 同日会見した同社越谷支店支店長の稲村敏伸氏は「少子高齢化は、日本が抱える大きな問題。これをまちづくりによって解決する糸口が見い出せないかと、このプロジェクトを構想した。大和ハウスグループ、パートナー企業と連携して総力を挙げ開発に取り組んでいきたい」などと述べた。

 戸建住宅は、販売戸数(第5期分譲)14戸。延床面積112.17~125.32平方メートル。販売価格は4,470万~5.280万円、最多価格帯は4,900万円。マンションは販売戸数429戸、専有面積44.91平方メートル(2LDK)~90.17平方メートル(4LDK)。販売価格は1,900万~4,900万円台で最多価格帯は3,000万円台を予定。販売開始は10月下旬、竣工予定は14年11月下旬を予定。

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