不動産ニュース / 開発・分譲

2013/12/12

新宿・成子天神社内の定借タワー完成/三井レジ

「パークタワー西新宿エムズポート」外観
「パークタワー西新宿エムズポート」外観
1階に設置されているMEMS画面モニタ-。共用部で使用している電力量や、太陽光の発電量、蓄電池の蓄電量などが表示されている
1階に設置されているMEMS画面モニタ-。共用部で使用している電力量や、太陽光の発電量、蓄電池の蓄電量などが表示されている
HEMSはインターホン画面のほか、タブレットなどでも確認できる(写真はタブレット)。屋外からインターネット経由でのエアコン操作やお風呂のお湯張りもできるという
HEMSはインターホン画面のほか、タブレットなどでも確認できる(写真はタブレット)。屋外からインターネット経由でのエアコン操作やお風呂のお湯張りもできるという
地下には大型の蓄電池(約90kWh)を備えている
地下には大型の蓄電池(約90kWh)を備えている

 三井不動産レジデンシャル(株)は11日、東京都新宿区で開発を進めていた「パークタワー西新宿エムズポート」(総戸数179戸)を竣工。報道陣に公開した。

 同物件は、東京メトロ丸ノ内線「西新宿」駅徒歩4分の、成子天神社の再整備プロジェクトの一環として進めたもの。神社敷地内に期間70年の定期借地権(地上権)を設定し、タワーマンションを建設。老朽化していた神社の本殿・社殿も建て替えた。期間終了後は、建物を解体して更地とし、神社に借地を返還する。

 建物は、鉄筋コンクリート造地上27階地下2階建て。神社境内という特性を生かすため、外観デザインは基壇部を淡く、高層部が濃いという通常とは逆のデザイン手法を採用。低層部4層にはアルミルーバーを回し、建物の境界を緩やかに設定している。また、建物自体を境内より半層分だけ高く設定し、神社への参拝客とを隔てながら、境内の豊かな緑などを借景とするランドスケープデザインとした。

 「MEMS」および「HEMS」の導入によるエネルギーマネジメントの実施と、デマンドレスポンスによるインセンティブを居住者に還元するシステムを組み合わせ、マンション全体のエネルギー利用をスマート化。大型蓄電池、太陽光発電、各住戸HEMS、照明や空調などの共用設備などと連携し、マンション全体のエネルギーマネジメントを自動で行なう。なお、同システムは国内分譲マンションでは初導入。

 同日会見した同社開発事業本部都市開発二部長の村 裕太氏は、「東芝の協力を得て、エネルギーマネジメントシステムを構築でき、社会的ニーズに対応したマンションスマート化のフラッグシップ物件として完成した」と語った。

 同物件は、すでに完売。販売価格は2,790万~6,700万円、平均坪単価は260万円。17日より入居開始の予定。

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