不動産ニュース / 開発・分譲

2015/7/21

日土地がCRE戦略支援。東京・向島に有料老人ホーム

介護付き有料老人ホーム「向島明生苑」外観。前面をガラスォールとして、高齢施設にありがちな閉鎖的なイメージを解消している
介護付き有料老人ホーム「向島明生苑」外観。前面をガラスォールとして、高齢施設にありがちな閉鎖的なイメージを解消している
居室はすべて専有面積18平方メートル。女性を意識して、大型の洗面台を居室内に設置している
居室はすべて専有面積18平方メートル。女性を意識して、大型の洗面台を居室内に設置している

 日本土地建物(株)がCREコンサルティングを手掛けた介護付き有料老人ホーム「向島明生苑」(東京都墨田区)がこのほど竣工した。

 同物件は、都営浅草線他「押上」駅徒歩5分に建設された、地上6階建て、100室(すべて専有面積18平方メートル)の有料老人ホーム(特定施設)。建設地は、東証一部上場企業・岡部(株)の本社跡地。「土地を賃貸したい」「本社跡地のため、周辺エリアの役に立つ活用手法としたい」という同社の意向を受け、日土地が2012年からCREコンサルティングを開始。CSR活動の一環として、有料老人ホームの提案を行なった。

 事業スキームは、(1)岡部の資産管理会社が、建物所有者(JA三井リース建物(株))に50年間の定期借地契約で土地を賃貸、(2)JA三井建物リースが、老人ホームなど30施設を運営する(株)明昭に建物を一棟賃貸、(3)明昭が有料老人ホームを運営するかたち。建物建設は、日土地グループの日土地建設(株)が手掛け、コストコントロールを行なった。 

 外観は、老人ホームにありがちな閉鎖的なイメージをなくすため、前面をガラスウォールとし、建物内も日土地のシェアハウスを手掛けたデザイナーを登用し、各階ごとにテーマカラーを決めるなど、女性目線を強く意識した。明昭は、墨田区内3棟目の有料老人ホームとなり、リハビリとレクリエーションを強化したプログラムで、入居者の活気と生きがいを提供していく。

 料金は、保証金50万円。月額利用料が24万7,600円(家賃相当額14万5,000円、管理費2万7,000円、食材費2万5,920円、厨房管理費2万8,080円、水光熱費2万1,600円)。入居条件は、65歳以上で、要介護認定1~5の認定を受けていること。7月19.20日の見学会で250名の見学者があり、49名が入居予約を行なった。

 同日会見した同社CREコンサルティング第二部次長の品川 太久磨氏は「押上駅を通る各路線や乗り入れ先などにもプロモーションしたことから、広域から反響を得ている。駅に近いこと、入居者の負担額が低いことなどが評価されている。最新鋭の設備が揃っていることから、他の有料老人ホームからの住み替えも多い。明昭さんの運営施設の中でも、過去最高の反響を得ていると聞いている」などと述べた。

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