旭化成リフォーム(株)は26日、過去に旭化成ホームズ(株)が販売した戸建住宅「ヘーベルハウス」を買い取り、スケルトン状態にして販売する既存住宅販売事業モデル「フレーム・ヘーベルハウス」の試行を開始した。
買い取ったヘーベルハウスを、必要に応じて耐久性に関連する外壁塗装と屋根防水を新築同様の30年耐用仕様に更新、インフィル部分をすべて解体して構造躯体の状態で販売する。販売時にオーダーメイドによるインフィル改装リフォームを請け負う。購入者が既存住宅の構造躯体を確認できることや、自由な間取りと内装・設備にできる点をメリットとして打ち出す。
初の試行販売物件は千葉県流山市のJR常磐線「南柏」駅徒歩13分、築21年の軽量鉄骨2階建てのヘーベルハウス。敷地面積33.49坪、延床面積32.25坪。スケルトン状態にして外壁・防水の更新済みの建物価格は1,210万円、標準仕様によるリフォームプランを採用した場合の費用は1,040万円で、建物価格は合計2,250万円となる。同社によれば、へーベルハウスを新築した場合に比べて約2~3割低価格で販売できるという。なお、土地価格なども含めた総額は3,970万円。
引き渡し後については同社の邸別管理によって、建物オーナーが代わっても建物を維持管理記録を引き継ぐ。最長60年間のアフターサービスも継続して適用される。
売り主が買い取りを希望しており、間取りが古く汎用的ではないと判断した住宅を仕入れの対象としていく考え。今後、市場の反応等をみながら事業化を検討していく。