野村不動産(株)は3日、(株)ブリヂストン、(株)長谷工コーポレーションと共同で開発した排水システム「サイホン排水システム」が、「建材設備大賞」において、最も評価が高い「大賞」を受賞したと発表した。
「建材設備大賞」は日経アークテクチュアと日経ホームビルダーが主催する、優れた建材・設備を表彰するもの。省エネ性能の高い製品や安全・安心に貢献する製品などを表彰することで技術や産業の発展に寄与し、社会に貢献することを目的としている。
「サイホン排水システム」は、従来より小口径の配水管を使用し、1つ下の階で排水立て管(建物の各階を縦に貫通して下水に通じる配水管)に合流させ、水が落ちることで発生する力(サイホン力)を利用して排水するシステム。建築物全体に与えるイノベーション性の高さが評価された。
同システムを採用することで、排水立て管から離れて水廻り設備を配置することが可能となり、室内レイアウトの自由度が向上するほか、床下空間の省スペース化による室内空間の拡大、サイホン力を活かした高い排水性による配水管のつまり軽減、メンテナンス・更新性の向上などのメリットが期待される。