不動産ニュース / その他

2016/3/7

三菱地所元社長の髙木 丈太郎氏が死去

 元・三菱地所(株)取締役会長、社長で名誉顧問の髙木 丈太郎氏が5日午前8時27分、心不全のため、東京都目黒区の厚生中央病院で死去した。享年88歳。

 同氏は、1955年三菱地所入社。87年に取締役社長、94年より取締役会長を務めた。公職では、94~2014年まで(一社)日本ビルヂング協会連合会会長(現名誉会長)、94~15年まで(一社)東京ビルヂング協会会長(現名誉会長)を務めた。93年藍綬褒章、03年旭日重光章を受章している。

 通夜は10日、告別式は11日、どちらも東京都港区の梅窓院で執り行なう。喪主は、妻の昌子(しょうこ)さん。また、お別れの会を4月19日11時30分から、ロイヤルパークホテル(東京都中央区)で開く予定。

 なお、同氏の逝去にあたり、(一社)日本ビルヂング協会連合会・(一社)日本ビルヂング協会連合会会長の髙木 茂氏は、以下のように、哀悼の言葉を寄せた。

 昭和から平成へ時代が移り変わり、日本経済が大きく変貌を遂げる中、日本ビルヂング協会連合会の会長として22年、東京ビルヂング協会の会長として23年という長きにわたり、ビル業界の発展とともに、まちづくり、都市づくりにご尽力されました。また、名誉会長として大所高所からご指導をいただいていた矢先の突然の訃報で、大きな衝撃を受けております。

 髙木 丈太郎さんが両協会の会長に就任された1992年は地価税が施行された年であり、その後日本経済は長引くデフレ不況に陥りました。また、大規模開発を背景とした「2003年問題」、米国のリーマン・ブラザースの経営破たんに端を発した08年のリーマンショックと、様々な困難が立ちはだかってまいりました。そのたびにビル業界のみならず、不動産業界全体の発展ためにリーダーシップを発揮する姿があり、今でも強く印象に残っております。

 また、在任期間中の95年1月17日に阪神・淡路大震災、11年3月11日に東日本大震災と2度の大災害が発生し、連合会傘下の地方協会会員のオフィスビルだけでなく、その周辺の街や都市に甚大な被害をもたらしました。そうした中、連合会のトップとして陣頭指揮に立ち、被災地域の復興のためにさまざまな支援を展開されていらっしゃいました。

 私たちは、髙木丈太郎さんの遺志と教訓を受け継ぎ、ビル業界、ひいては不動産業界の発展のため、一層の努力をしてまいりたいと考えております。

 心から哀悼の意を表します。

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