不動産ニュース / リフォーム

2016/3/8

広尾の築43年の賃貸マンション1棟リノベ/リビタ

1住戸をコモンキッチンとして共用スペースに改修。入居者は自由に利用することができる
1住戸をコモンキッチンとして共用スペースに改修。入居者は自由に利用することができる
居室はシンプルに仕上げ、入居者が空間を自由に使えるようにした
居室はシンプルに仕上げ、入居者が空間を自由に使えるようにした
外観の一部にも“パイプ”を配してアクセントにしている
外観の一部にも“パイプ”を配してアクセントにしている

 (株)リビタは、1棟リノベーションの賃貸マンション「PIPE(パイプ)」(東京都渋谷区、住居45戸・店舗1区画)を竣工。8日、報道陣に公開した。

 延床面積2,209.25平方メートル。鉄筋コンクリート造地上9階建て。東京メトロ日比谷線「広尾」駅徒歩5分に立地する。興和地所(株)が保有する1973年築の賃貸マンションをリビタが借り上げし、リノベーションした。

 ヒトとヒトやまち、コトがつながることで豊かなライフスタイルを提供することをコンセプトに、「届ける」「つなぐ」「間を取り持つ」といったニュアンスを含む「パイプ」を物件名とした。共用部の壁の各所にパイプを配して、物件のアクセントにもしている。

 7階の1住戸をコモンキッチン、屋上をルーフテラスとして共用スペースに改修。入居者に同スペースを活用してもらうことでコミュニティ形成を促す。同社が運営するシェア型賃貸住宅(シェアハウス)「シェアプレイス」の元入居者から、「パートナーや家族と住めるコミュニティ型の賃貸住宅はないか」との問い合わせを多く受けていることから、同物件はそうした需要を取り込んでいく。

 専有部はスケルトン化した上で、設備を一新。シンプルな内装のほか、可動式収納の設置など、入居者が自由に空間をレイアウトできるようにしている。2階の6戸はSOHO利用も可能とした。
 なお、耐震補強工事はリノベーション前に興和地所側で実施している。

 間取りはワンルーム、1DK、1LDK。専有面積は23.52~53.16平方メートル。家賃は11万4,000~19万2,000円で、周辺の新築物件よりやや低い設定。1月中旬から入居者募集を開始しており、単身者を中心に7割が決まっている状況。同社シェアハウスからの転居者もいるという。

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。