不動産ニュース / 開発・分譲

2016/4/6

東京・高田馬場の複合再開発が完成。オフィスは満室スタート/住友不動産

「新宿ガーデン」全景。写真左がオフィス・賃貸住宅の複合ビル「新宿ガーデンタワー」。その手前がイベントホール「ベルサール高田馬場」。「新宿ガーデンタワー」の奥の建物は昨春竣工済みの分譲マンション「スカイフォレストレジデンス」
「新宿ガーデン」全景。写真左がオフィス・賃貸住宅の複合ビル「新宿ガーデンタワー」。その手前がイベントホール「ベルサール高田馬場」。「新宿ガーデンタワー」の奥の建物は昨春竣工済みの分譲マンション「スカイフォレストレジデンス」
オフィス部分は、1フロア820坪の無柱空間がウリ
オフィス部分は、1フロア820坪の無柱空間がウリ
「ラ・トゥール新宿ガーデン」は、総戸数363戸。SOHOやサービスアパートメントも用意し、さまざまなニーズに応える
「ラ・トゥール新宿ガーデン」は、総戸数363戸。SOHOやサービスアパートメントも用意し、さまざまなニーズに応える
「ベルサール高田馬場」は、同社のイベントホールでは最大規模の2
「ベルサール高田馬場」は、同社のイベントホールでは最大規模の2

 住友不動産(株)が進めてきた東京・高田馬場の大規模再開発「新宿ガーデン」(東京都新宿区)が3月31日に竣工。5日、関係者に公開された。

 同プロジェクトは、JR山手線「高田馬場」駅徒歩6分に位置。約2.4haの開発地はJR社宅跡地で、2005年に入札で取得。当初は、すべて住宅で計画されたが、リーマンショックを経たのち、地元住民との協議でオフィスビル、賃貸住宅、分譲住宅の3棟構成に計画を変更し、11年着工。しかし、東日本大震災発生による計画見直しで工事を中断。オフィス・賃貸住宅・イベントホールの複合ビル化、建物の免震化、非常用発電機の稼働時間延長など防災対策を強化し、13年春工事を再開。分譲マンション「スカイフォレストレジデンス」(総戸数361戸)が15年3月先行して竣工。10年かけ、全体竣工にこぎつけた。

 隣接する戸山公園と緑のネットワークを形成すべく、敷地の4割を緑化。イベントホール直上には約7,200平方メートルの広場を設置し、歩行者動線も整備した。地域貢献として、認可保育園や地域安全センターも設けた。

 災害時には一時避難場所として利用できるよう、マンホールトイレの設置や災害備蓄を実施。非常時には、イベントホールに約2,300人、敷地全体で約1万人の帰宅困難者を受け入れる。高層複合ビルは、停電時でも中圧ガス、重油で発電機を稼働させることで共用部すべてとテナントエリアの一部の電力を確保、各階に災害備蓄倉庫を設けるなど、BCP対策を強化している。

 地上37階建ての高層複合ビル「新宿ガーデンタワー」は、2~22階がオフィス、23~37階が高級賃貸住宅「ラ・トゥール新宿ガーデン」。オフィス部分は、1フロア820坪の無柱空間が特長。総賃貸面積は、約5万5,000平方メートル。JRグループが5フロアを一括賃貸するなど、竣工前に満室となっている。

 「ラ・トゥール新宿ガーデン」は、総戸数363戸。住戸は1K~3LDK、専有面積約37~143平方メートル。サービスアパートメントを12戸用意するほか、29階の25戸を、SOHOとする。月額賃料は、18万8,000~77万1,000円。15%の住戸が内定している。

 イベントホール「ベルサール高田馬場」は、公開広場の地下部分を使った約2,300平方メートルの多目的ホールで、同社の「ベルサール」では最大の規模。賃料は、8時間で395万円。4月の稼働率は75%で、年間稼働率60%を目指す。

 5日会見した、同社ビル事業本部ビル保全部長の小島武郎氏は「開発用地を取得したのは10年以上前だが、リーマンショックに東日本大震災と、そのたびに計画の見直しを迫られた。難産だったが、関係者が切磋琢磨し、困難を乗り越えることができた」と振り返った。また、地元・新宿戸塚地区連合町会相談役の原田一郎氏は「このエリアが、超近代的なビルと緑豊かなまちへ再開発されたことは、地域住民として誠に喜ばしい。地域の活性化への期待に加え、歩道のバリアフリー化や各種の防災対策も画期的だと歓迎している。今後も、地域との連携をお願いしたい」と謝辞を述べた。

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