三菱地所(株)は14日、2015年1月に同社の米国子会社であるロックフェラーグループ・インターナショナル社を通じ買収したTAリアルティ社(以下、TA社)が組成したファンド(セパレートアカウント:特定投資家専用の運用勘定)の資産規模が10億ドル(日本円で約1.050億円)に達したと発表した。
このアカウントでは、第三者投資家の資金も積極的に導入しながらポートフォリオの拡大をしていく投資スキーム(ハイブリッド・モデル投資)を展開している。同投資により取得した物件の賃貸収入に加え、海外事業の拡大を効率的に進め、第三者投資家へのサービス提供機会の増大を図ることを可能としている。
今後、TA社にて投資家がマーケット状況に応じた柔軟な出口戦略を取り得るオープンエンドを組成し、同投資で取得した物件をその運用資産に組み込む考え。オープンエンドファンド組成により、より効率的なポートフォリオの拡大を図るとともに、海外における投資マネジメント事業のさらなる成長を目指す。