スターツデベロップメント(株)は、分譲住宅のハイクラスブランド「QUWON(クオン)」を創設。初弾として、千葉県浦安市の大型開発地「タイムレスタウン新浦安」で、分譲マンション「QUWON 新浦安」(総戸数170戸)、分譲戸建住宅「QUWON GARDEN 新浦安」(総区画数90区画)を開発する。
QUWONとは、遠い過去から遥かなる未来まで続くという意味の「久遠」と「悠久の価値」という意味に訳した「Quality of Wonder」に由来し、“時を超える価値”を提供したいという思いを込めた。これまで展開してきた、ミドルクラス向けの郊外型の分譲戸建住宅「クラシード」シリーズ、分譲マンション「アルファグランデ」シリーズ等の上位ブランドとして位置付け、同社の主力営業エリアである東京城東エリアに限定せず、城南・城西等の都心部や、郊外エリアの好立地(駅近、高い希少性等)にこだわり、高価格帯で展開する。
「QUWON 新浦安」は、敷地面積約1万6,600平方メートル。延床面積約1万9,100平方メートル。鉄筋コンクリート造4階建て、全5棟。免震構造を採用。共用部としてクラブハウスを設置する予定。
専有面積76~114平方メートル。平均90平方メートル超で、44戸をプレミアム住戸と位置づける予定。間取りは2LDK~4LDK。着工は2017年1月、販売開始は17年4月下旬、販売価格は未定だが、同社は「既存マンションの流通価格は震災前の水準に戻ってきているため、新築もその水準での販売ができるのではないか」とみている。同エリアで、東日本大震災発生以降、新築分譲マンションが発売されるのは初。竣工は18年7月下旬を予定。
「QUWON GARDEN 新浦安」の詳細は未定。
「タイムレスタウン新浦安」の開発面積は約5ha。JR「新浦安」駅徒歩圏内(15分)では最後の大型開発で、マンション、戸建てのほかに、認可保育園と介護付有料老人ホーム、公園、遊歩道等を設置する。分譲地としてマンションおよび戸建てを売り出す予定だったが、東日本大震災によって販売を中止し、他の民間企業や自治体、大学とコンソーシアムを設立。同地をモデル街区として、防災に配慮した安全なまちづくり等を検討し、一から開発内容を見直した。若い世代から高齢者まで長く住み継がれるまちを目指し、16年3月より液状化対策等の地盤改良工事を実施してきた。分譲マンションの敷地は年内に、全体は17年2月に終了予定。
「QUWON」シリーズは今後、東葉高速鉄道「八千代緑が丘」駅前の区画整理事業の一画に位置する「QUWON GARDEN 八千代緑が丘」(千葉県八千代市、約50区画)が、17年春に着工予定(販売・竣工時期は未定)。そのほか、マンション分譲を千葉県流山市の「流山おおたかの森駅前市有地活用事業」で計画。17年秋頃の販売を目指す。