ジョーンズ ラング ラサール(株)(JLL)は19日、2016年の「世界の不動産投資額」に関する分析レポート(速報)を発表した。
同年の世界の商業用不動産投資額は、6,510億ドル(前年比8%減)。16年第4四半期の投資額は、1,960億ドル(前年同期比7%減)となった。
日本の通年の投資額は、前年比1%減の338億ドル(円建てで同11%減の3兆6,700億円)。16年第4四半期の投資額は、前年同期比39%増の81億ドル(円建てで同25%増の8,830億円)。15年第4四半期以降、前年同期比での投資額停滞傾向が続いていたが、今四半期の投資額は4四半期ぶりに前年同期比で2ケタ成長となった。
アメリカ大陸の投資額は2,860億ドル(前年比9%減)、EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)は2,360億ドル(同12%減)。アジア太平洋地域は1,280億ドル(同4%増)。2大地域である日本とオーストラリアで投資活動が減少した一方、シンガポール、中国、韓国で投資額が伸びた。
また、17年の世界の商業用不動産投資額については、6,500億~7,000億ドルと予測している。