不動産ニュース / ハウジング

2017/4/3

旭化成H・新社長が会見

「25年に売上高1兆円の目標達成のために
お客さま満足を軸にロングライフ住宅を
より一層推進する」などと語る川畑社長

 4月1日付で旭化成ホームズ(株)の代表取締役兼社長執行役員に就任した川畑文俊氏が3日、今後の方針などについて記者会見した。

 同氏は1982年に旭化成工業(株)(現、旭化成(株))に入社し、住宅の営業担当からスタート。その後、旭化成ホームズ(株)エリア本部長、マーケティング本部長に就任し、終始一貫して現場ラインに携わってきた。「現場のことが分かっているのが強み。現場に密着しながら全社員のかじ取りをしていきたい。今後、住宅市場はより一層厳しさを増すが、当社は2025年に売上高1兆円を目標に掲げており、達成するためにはお客さま満足を軸にロングライフ住宅をより一層推進しなくてはならない。建て替えを進めることで良質のストックを増やし、新規事業にも注力していく。限られた市場の中で競争は激化すると思われるが、しっかりと勝ち抜いていく」などと話した。

 具体的には、戸建住宅では、同社の強みである防災、ロングライフをベースに今年度はより性能をアップした新商品のリリースを予定。建て替えを軸としたシェアアップを狙う。

 また、都市部を中心に供給している集合住宅にも注力。ペット、共働き、女性向けなどの付加価値、世代交代に合わせた間取り、空間の使い方提案などにより供給増を見込む。「賃貸住宅は供給過剰、空室率増加が懸念されているが、当社が営業エリアとする21都道府県の都市部で管理する約8万戸は今年度空室率2%台で推移している。エリアを絞れば、都市部においてはまだまだ延ばす余地はあるとみられる」(川畑氏)。

 その他、マンション建て替え等の開発事業、リフォームにも注力していくのに加え、25年の売上高目標1兆円の25%を目途に、新規事業も積極的に展開。シニア、中層、海外を3本柱に、保有ビジネス等、これまで手掛けてこなかった事業なども視野に積極的に投資していく。

 加えて、社員教育・育成にも投資し、採用面でも中途採用による人員増加を計画する。

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