総合的なレジャー事業を展開しているカトープレジャーグループ(東京都渋谷区、代表取締役 兼 CEO:加藤友康氏)は11日、2017年度のホテル・旅館事業の説明会を開催した。
リゾート施設の経営破たんを受け、03年により施設運営を受託してきた「長崎温泉 やすらぎ伊王島」(長崎県長崎市)は、長崎市から権利を譲受。今後、大規模な増設・改修を実施していく。現在のホテル棟、コテージ、温泉施設、レストランに加え、8人まで宿泊対応のコンテナ型宿泊棟を70~80棟新設。ペット同伴ゾーンやバーベキューデッキも充実させる。18年度までに来客数30万人(日帰りと宿泊を含む)、売上げ25億円を目指す。
また、5月にはスモールラグジュアリーリゾート「GLAMDAY VILLA UMITO MORITO KAZE 海森風(グランディヴィラ うみと もりと かぜ)」(静岡県熱海市)を開業。オーナーが部屋を使用しない期間、物件を第三者に貸し出す“バケーションレンタル”の新業態として展開する。1日の利用は1組のみ。個室は4室で、天然温泉やキッチンなどを備え贅沢な時間を提供する。販売時期と価格は未定。
今秋には、15年に開業した研修施設とスモールラグジュアリーリゾートの複合施設「ATAMI せかいえ」(静岡県熱海市、客室数12室)の隣接地に「ATAMI せかいえ 2nd(仮称)」を開業する予定。さらにヒューリック(株)と設立した合弁会社(株)KHリゾートマネジメントが旅館「河口湖 ふふ」の開発工事に着手する。
同社代表取締役 兼 CEOの加藤友康氏は、「国内旅行については、1泊2日が多い傾向にあるが、中期的に滞在できるような多様な施設を提供していきたい。『ふふ』については、日光や箱根・強羅でもプロジェクトを推進中。沖縄での分譲型のホテル開発も予定している」などと話した。