三菱地所(株)は10日、2017年3月期決算(連結)を発表した。
当期(16年4月1日~17年3月31日)は、営業収益1兆1,254億500万円(前期比11.5%増)、営業利益1,924億9,500万円(同15.8%増)、経常利益1,698億5,100万円(同17.3%増)、当期純利益1,026億8,100万円(同23.1%増)と、2ケタの増収増益を達成。売上、利益とも過去最高を更新した。
主力のビル事業では、大手町フィナンシャルシティ グランキューブと宿泊施設棟の収益寄与により建物賃貸収益が増収となり、営業収益4,842億3,800万円(同14.6%増)、営業利益1,335億7,000万円(同22.6%増)に。期末の空室率は2.93%。賃料交代していないテナントも相当数いるほか、オフィスニーズは引き続き堅調として、次期営業収益4,970億円、営業利益1,400億円、空室率3.0%を見込む。
住宅事業は、売り上げ計上戸数は3,713戸と前期並みであったが、戸当たり販売単価がアップし、営業収益4,078億5,000万円(同18.1%増)、営業利益192億5,300万円(同6.7%増)と増収増益に。期末完成在庫は326戸(同138戸増)となったが、市場全体の問題ではないとした。次期は売上計上4,200戸、営業収益4,230億円、営業利益200億円を目指す。
生活産業不動産事業は、(株)東京流通センターを連結したことなどにより増収となったが、前期に一過性の収益を計上した反動で減益となり、営業収益889億5,500万円(同2.7%増)、営業利益258億700万円(同0.2%減)。海外事業は665億5,600万円(同12.4%減)、営業利益263億1,300万円(同35.4%増)。
次期は、営業収益1兆2,000億円、営業利益1,950億円、経常利益1,710億円、当期純利益1,080億円を見込む。